江戸の名探偵。

番外編＿＿季節外れのバレンタイン ページ12

2月１４日＿＿＿街は甘い香りで包まれていた。





バレンタイン。それはリア充がいちゃいちゃ五月蝿い作者にとってストレスメーターが高くなる時期だ。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿真選組にて





隊士達はソワソワしていた。……と言うよりも期待をしていたのだ。




その原因は先程話したようにバレンタインだからだろう。
むさ苦しい男所帯に少女がいるなら何時も貰えない俺達でも……！と訳の分からない希望を持って朝食を食べに来た。




「おはよ〜」



糸目の少女、江戸川Aは眠そうに食堂へと入っていく。


＿＿＿その瞬間だった。








「「おはよう御座います！！名探偵！！」」




隊士達が一気にAに挨拶をしたのだ。




「…うん、おはよ〜」




少し引き気味ながも、
おばちゃん！！ラムネ定食一つ！
あいよ、Aちゃん。今日のラムネは２個かい？
うん！
という声を聞きながら隊士達は悔し涙を流していた。



そんな隊士達に土方は何をしたいんだ…とばかりに溜め息をつく。
近藤はストーカーだ。




「A、此方来てくだせェ。」





正しく鶴の一声。

沖田はAの方を見て声をかける。




「ん〜…別に良いけど。」



Aが沖田の方へ向かう途中、沖田はドＳオーラを出していた。




『沖田隊長…ドＳだったァァァ！』



サディスティック星から来た王子沖田総悟。

隊士達は自身の上司を恨むのであった。

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