イツメン

二人きり ページ20

ピンポーン♪

じんの家に来るの久しぶりだなぁ。

じん「はーい！上がって上がって！」

玄関から出てきたじんに言われて､家に入る。


じんの部屋を開けると前とは随分違って､男らしい部屋になっていた。

A「･･･なんか､変わったね。」

じん「そう？」

じんって見た目も性格もちょっと女っぽいけど

ちゃんと男なんだなぁと思った。

A「あ、お菓子買ってきたよ！チョコ系」

じん「マジ！？ありがと〜！」

袋をガサガサとあさっているじん。


しばらくは､普段の話とかを話して盛り上がっていた。

まぁ､ほぼ私が喋ってたけどw

少し話が一段落した所で気になっていた事を聞く。

A「ねぇ､今日なんで二人きりで遊ぼうって言ったの？」

じん「･･･たまには､遊びたいなぁと思って。」

ふーん。確かに最近二人きりで遊ぶなんて事しなかったもんな。

じん「それに聞きたいこともあったし･･･」

じんが小さい声で呟いた。

A「え､聞きたい事？なになに？」

なんだろう。

じん「Aって何で好きな人居ないの？」

A「なんでって､男に興味ないから？」

じん「なにそれww女子って早く付き合いたい生き物でしょ？ww」

A「いやいやww女子全員そういう訳じゃないからwww」


じん「･･･男に興味無いってことは､俺も？」

急に真面目な顔して､聞いてくるじん。

私は少し考えてから答えた。

A「じんは､男として見たことないかもw仲良い友達って感じかな。」

そう言うと､いきなりじんが私を押し倒した。

A「ちょ､どうした？チョコ食べ過ぎておかしくなった？」

いつもより鋭い目に､少し焦る。

じん「俺だって男だよ。こういう事だって出来るんだから。」

じんの顔が近づいてくる。

え、もしかして､キスされる！？

抵抗できなくて､目を瞑る。


じん「なーんてね。」

･･･え？

じん「冗談だよww焦りすぎwwww」

はぁ！？

A「もぅ､お前ってやつは！！！」

マジでビックリしたぁ。

心臓めっちゃドキドキいってたし。


A「もう一生､お菓子買ってこない！！」

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