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第四十三訓 ページ16

翌日
沖田と土方とAの3人は昨日の事を報告すべく万事屋へ向かった

沖田が銀時達に報告すると言い、土方とAは家へは入らず、外で待っている
待っているとき、階段を上る足音が聞こえた

2人の前に表れたのは、道信の子達だった

土「おめぇら、ここにはくるなと…」

「なんでもやのお兄ちゃんに、頼みに来たの」

1人の子供が言った

A「…入りなんし」

Aは扉を開けた

土「A!?」

A「…師を失って、黙っているなんて出来ないことをわっちは知ってる」

土方は呆然としていたが、呆れたようにため息を吐いた

部屋の中では、子供たちが銀時に必死に訴える声が聞こえる
2人も部屋へと入って行った

その時、銀時が子供たちの頼みを受け入れる声が聞こえた
そして、こちらへ向かってくる銀時に土方は声をかけた

土「簡単に潰せる連中じゃねぇと言ったはずだ…
 わざわざ死にに行くってのか?」

銀「今ここで行かなくても、俺ァ死ぬんだよ」

銀時は笑みを浮かべ、しかしまっすぐとした目で土方を見る

銀「俺には心臓より大切な器官があるんだよ
 見えねーが、確かに俺の中にまっすぐ存在する
 立ち止まったら、それが折れちまうんだよ
 
 魂が、折れちまうんだよ」

Aはその銀時の言葉にハッとし、銀時を見た

A「銀時・・・」

土「己の美学の為に死ぬってか?とんだロマンティズムだ」

遠ざかる銀時の背をみながら土方は呟いた

その言葉に、新八と神楽は子供達がくれたおもちゃを手に取り、銀時を追いかける
しまいには、沖田も同様に銀時を追いかけて行った

土「ったく・・・なんだってんだ、なぁA」

土方は同意をもとめ、Aへと振り向く

だがAは・・・

A「わっちもアイツ等と同じ馬鹿だと思われるのは心外じゃ
 ・・・だが、わっちにも、譲れない物があるんでな」

おもちゃの中にあったサングラスをかけ、そう言いのけた

土方は、万事屋を出ようとするAの後ろ姿を見て、呆れたようなため息を吐く

だが、ったく・・・と、言ったあと、Aの後を追いかけた

A「なんじゃ、結局来るのか」

サングラスをかけたままのAが前を向いたまま話しかける

土「・・・俺の勝手だ」

Aの隣にきた土方はそっぽを向きながら答える

そんな土方にクスりと笑うと、Aはサングラスを上にあげ、ニヤリと笑った


A「鬼退治に、行きんしょう」




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黄羅(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてうれしいです!そしてご指摘もありがとうございます。区切りの良い所まで行ったら設定を大幅に変えようか検討中です。その際にはお知らせ致しますので、これからも見て頂けたら幸いです! (2021年2月5日 5時) (レス) id: 3f33cf0222 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 楽しんでいつも見てます!高杉との絡みがあって嬉しいです! ただ月詠口調がやりすぎじゃないかなって気になりました。 (2021年2月5日 4時) (レス) id: becceb0046 (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ - 更新楽しみに待ってます! (2015年3月12日 14時) (レス) id: a76acd2a98 (このIDを非表示/違反報告)
桃果銀魂LOVE(プロフ) - 更新頑張ってください!応援してます♪ (2015年1月24日 8時) (レス) id: 3c29a828b5 (このIDを非表示/違反報告)
ミシェル(プロフ) - 続きィィイイ〜!!見たい〜!!一国傾城篇とか!! (2015年1月2日 1時) (携帯から) (レス) id: eac2cfa6e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黄羅 | 作成日時:2013年7月30日 20時

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