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第四十訓 ページ13

副長室、つまりは土方の部屋でAと土方は書類整理をしていた

書類整理を初めてからすでに1時間以上たっている
土方は自分が担当する書類が終わったのに気づき、筆を置いた
長らく同じ姿勢でいたために固まってしまった体をほぐそうと首をまわしたりしていた

ふと、隣のAに目を向けた
彼女も書類が終わりに近づいている
土方はAの横顔を何となく眺めていた

土「(…あ、今詰まってんな)」

普段表情の変化が小さいAだが、こうして改めてみると些細な変化にも気づく
実際、今Aは眉をひそめた為そう感じることができた

数分すると、Aも書類が終わったようだった
Aも先ほどの土方と同じように筆を置き、体を軽くほぐしていた
それを確認すると、Aに話しかけた

土「なぁ、A 煉獄関、って知ってるか」

A「…いきなりなんじゃ
 まぁ、`人並み程度'には知っとるが…それがどうした?」

土「総悟がその煉獄関の資料を見てたんだよ もしかしたら、と思ってな」

土方は煙草の煙を吐いた

A「なるほどな…」

Aは煙を手で扇ぎながら言った

しばらく仰ぎ続けていたAだが、あ、と声をあげた

A「そういえば総悟、今日非番じゃな?格闘技を見に行く、と言っておった
・・・少し、含みのある言い方でな」

土「マジか・・・」

土方は苦虫を噛み潰したような顔をし、言った

土「そりゃあ・・・アレだな」

A「・・・だな」

土方のAは顔を見合わせ、同じタイミングでため息を吐いた後言った

A「行くか?」

土「めんどくせーがな
 行くしかねーだろ・・・総悟のとこにな」

A「了解」

2人は刀を差し出かけて行った
その2人の背中は、まるでこれから戦場へ向かうようだったと、門番の隊士は後日言っていた・・・

屯所を出たA達はある路地に入って行った

土「・・・いそうだな」

A「絶対いる」

その路地にはゴロツキ共がたくさんいた
しかし、そのゴロツキは皆、伸びていたのだ

それを横目で見ながら2人は奥へ進む
それにつれ、殴るような音が聞こえてきた

Aが少し顔をのぞかせると、そこには今にもゴロツキに止めを刺そうとしていた総悟がいた
Aは土方の方を見て少し頷く
それに土方も頷き返すと、沖田の方へ歩いて行った

沖「しかし、暴れすぎたかな」

土「オフの日まで仕事だとはご苦労だったな
 お前がそんな働き者だったなんて知らなかったぜ」


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黄羅(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてうれしいです!そしてご指摘もありがとうございます。区切りの良い所まで行ったら設定を大幅に変えようか検討中です。その際にはお知らせ致しますので、これからも見て頂けたら幸いです! (2021年2月5日 5時) (レス) id: 3f33cf0222 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 楽しんでいつも見てます!高杉との絡みがあって嬉しいです! ただ月詠口調がやりすぎじゃないかなって気になりました。 (2021年2月5日 4時) (レス) id: becceb0046 (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ - 更新楽しみに待ってます! (2015年3月12日 14時) (レス) id: a76acd2a98 (このIDを非表示/違反報告)
桃果銀魂LOVE(プロフ) - 更新頑張ってください!応援してます♪ (2015年1月24日 8時) (レス) id: 3c29a828b5 (このIDを非表示/違反報告)
ミシェル(プロフ) - 続きィィイイ〜!!見たい〜!!一国傾城篇とか!! (2015年1月2日 1時) (携帯から) (レス) id: eac2cfa6e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黄羅 | 作成日時:2013年7月30日 20時

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