□ . 行かんといて！ ページ16
.
side . 青
緑「 やーやぁっ！！！！！泣、行かんといてぇっ、！！泣 」
『 んん、とも、ごめんなあ、 』
玄関で、Aの服を掴んで大号泣中のともと、それを困ったように見つめるA。
今日は休日やねんけど、Aはどうやら仕事があるみたいで出勤せなアカンらしく。
でも幼稚園はお休みやから、てっきり一日Aと一緒におれると思っとったともは大号泣。
青「 とーも、A困ってるやろ 」
緑「 んぐっ、やーやーっ、！！ 」
『 ほらとも、そんな叫んだら喉痛なってまうよ、 』
緑「 Aちゃあっ、ともとっ、あそぶのっ、！！ 」
『 っ、ごめんな… 』
青「 ほらとも、そない泣いてもA行かなアカンねんから 」
緑「 うう〜〜っ、やぁや〜… 」
青「 …とも 」
緑「 っ… 」
(心を鬼にして)少し怒りの気持ちを込めてともを呼べば、思ったより低い声が出て自分でもびっくりする。
ともも驚いたようで、一瞬力が緩んだからその隙を狙ってAに行くよう目で合図。
そしたらAも辛そうな顔をしながら会社へ向かった
緑「 …！！Aちゃぁっ！！！！泣 」
青「 っちょ、とも！！ 」
緑「 りゅせ、やーあ！！泣 」
青「 嫌じゃあらへん！アカン！ 」
Aがおらんくなったことに気付いたともは、それを追っかけて外に出ようとするから慌てて抱き上げる。
そしたらさらに泣き叫ぶから、つい俺もカッとなって怒鳴ってもうた
青「 A困ってたやろ！仕事やねんから邪魔したらアカンって言うてるやんか！ 」
緑「 っ、！！ 」
青「 泣いたら戻ってきてくれると思うたら大間違いやで？ 」
緑「 …せやけど、っ 」
青「 …はあ、…とも、そんなに人困らせるような子やったんやな 」
緑「 …、 」
青「 …もう知らんから。Aのこと追っかけるなら好きにしや 」
ともを腕から降ろし玄関から離れた所でハッとする。
………アカン、やらかしたかもせえへん
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 345人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こちゅん | 作成日時：2022年6月11日 19時
