. ページ3
.
「 …何があったのかは知らないけど、一緒に登下校する人がいないなら僕と一緒に行動しないか？ 」
『 白馬くんと？ 』
「 ほら、最近物騒な事件も多いから。女の子1人は危険だと思うし 」
『 でも…白馬くんに悪いよ 』
「 大丈夫。そんなこと気にしないで？それに、事件には巻き込まれたくないでしょ？ 」
そう言われ、断れなくなってしまった私。
……まあ確かに、もうこれ以上事件には遭遇したくないけども。
「 どう？ 」
『 …じゃあ、お言葉に甘えようかな 』
「 ……！よかった！早速、今日の帰りからでいい？ 」
『 うん！ 』
……そう了承してしまったものの、やっぱり悪い気がして仕方ない。
だけど、せっかく白馬くんがこう言ってくれてるのにその厚意を無駄にするなんてことできない。
だから、ありがたくお受けすることにした。
.
.
.
あれから時は経ち、あっという間に放課後。
自席で帰る準備をしていると、白馬くんがわざわざ私の席まで来てくれた。
「 上原さん 」
『 あ、白馬くん。ごめんね、行こっか 』
「 ……は？ 」
私が白馬くんにそう言うと、後ろからそんな声が聞こえた。
声のした方に顔を向けると、悲しそうで、それでいて少し怒りを含んだような表情をした快斗がいて。
「 …オメー、先生に呼ばれてっから一緒に帰れねえんじゃねえのかよ 」
『 快斗…ッこれはその、違うの…っ！ 』
「 …何がちげえんだよ。白馬とはいるのになんで俺とは帰れねえんだよ 」
『 ッだから…！ 』
「 ……黒羽くんが何を勘違いしているのかは知らないけど、先生には僕も一緒に呼ばれてるんだよ
だから2人で職員室に行こうとしてただけさ。……何か問題でも？ 」
「 …ッ 」
『 白馬くん…… 』
…きっと白馬くん、事を察して話を合わせてくれたんだろうな。
ホント、白馬くんには感謝でしかないや。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 977人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬眠。(プロフ) - 終わっちゃったんですね…‼でも何回も読み返します‼‼ (2022年12月27日 15時) (
レス) @page24 id: 4f6fc34427 (このIDを非表示/違反報告)
宵闇月夜(プロフ) - 続き見たいです！書いて下さい、お願いします。 (2022年4月13日 15時) (レス) @page22 id: ad64d71acf (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 久しぶりの更新…!!!!待ってましたありがとうございます!!!これからも楽しみにしてます！ (2022年3月12日 10時) (レス) @page19 id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - よっかたあ、かいと彼女ちゃんが恋人同士なれて、青子ちゃんとも仲良しに戻れて。続きが楽しみです (2021年12月8日 20時) (レス) @page14 id: ef5d083eda (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - 新一はすごいなあ、彼女ちゃんが、元気がないことわかったし続きが楽しみです (2021年11月7日 22時) (レス) @page7 id: ef5d083eda (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こーさん | 作成日時：2021年10月24日 21時
