. ページ4
.
『 ───白馬くん、さっきはありがとう 』
「 ああ、いいんだよ。
話の内容、なんとなく合わせてみたんだけど間違ってなかった? 」
『 いやいや!完璧だったよ! 』
「 そっか、なら良かった 」
私の家へと帰る途中、白馬くんにさっきのお礼を告げる。
『 ホント、白馬くんがいなかったら大変なことになってた
すっごく助かったよ、ありがとう! 』
「 っ…!…いいんだ、気にしないで 」
『 また今度、何かお礼させて! 』
「 いやいやそんな…!お礼されるほどのことじゃないから 」
『 ううん私がしたいの。ダメ、かな? 』
「 ……君がそこまで言うなら、…わかった 」
『 …!ありがとう! 』
…なんか私、お礼言ってばっかりだな。
まあでもそれくらい、白馬くんが素敵な人ってことなのかも 。
「 それよりさ、上原さん 」
『 ん? 』
「 …なんで黒羽くんにあんな嘘ついてたんだ?
君、黒羽くんのことが好きなんだろう? 」
『 …うん、好きだよ 』
「 じゃあなんで… 」
『 話すと長くなるんだけど…聞いてくれる? 』
私は白馬くんが頷いたのを確認して、事の内容を大々的に話した。
…もちろん、青子の名前は出さずにね
「 …なるほど。
つまり、君は自分の気持ちに蓋をしてるわけだ 」
『 そう、だね。
…これが、誰も傷付かない唯一の方法だと思うから 』
「 誰も傷付かないって…
…じゃあ上原さんは?上原さんはそれで傷付かないの? 」
『 私?私は… 』
正直、自分の気持ちには気付いてないフリしてたからよくわかんない。
だけど、青子のことも大事にしたい。でも、実際に心が痛くなってるのも事実。
…私の気持ちってなんなんだろう。
『 ……私は、友達がそれで安心して快斗と関われるんならいいかなって 』
「 …本当に? 」
『 ホントに 』
「 …その割には苦しそうな顔してるけど? 」
『 …! 』
…本当は、心が痛いなんて言葉で表せるようなもんじゃない。
正直、色々押しつぶされそう。
…でも、私は青子との友情を壊したくないから。
私が我慢すれば、何も失うものはないんだよ、白馬くん
.
965人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬眠。(プロフ) - 終わっちゃったんですね…‼でも何回も読み返します‼‼ (2022年12月27日 15時) (レス) @page24 id: 4f6fc34427 (このIDを非表示/違反報告)
宵闇月夜(プロフ) - 続き見たいです!書いて下さい、お願いします。 (2022年4月13日 15時) (レス) @page22 id: ad64d71acf (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 久しぶりの更新…!!!!待ってましたありがとうございます!!!これからも楽しみにしてます! (2022年3月12日 10時) (レス) @page19 id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - よっかたあ、かいと彼女ちゃんが恋人同士なれて、青子ちゃんとも仲良しに戻れて。続きが楽しみです (2021年12月8日 20時) (レス) @page14 id: ef5d083eda (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - 新一はすごいなあ、彼女ちゃんが、元気がないことわかったし続きが楽しみです (2021年11月7日 22時) (レス) @page7 id: ef5d083eda (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こーさん | 作成日時:2021年10月24日 21時