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あれから数時間が経ち、夜になった。

快斗も盗みに行ったっぽいし、大丈夫だったかな。


…なんて心配していると、奥の茂みから快斗扮する新一とアーサーくんが出てきて、そのまま快斗は蘭の待つプールに行ってしまった。

……そのとき少しだけ目があって、嬉しいな、なんて思ってしまった自分がいる。



──…しかしまあ幸せだったのはそこまでで。




『 ……む、 』

「 くっそキッドのやつ… 」

『 蘭……キッド…ああもう!!! 』

「 …あ、そういえばA、俺、もうオメーとキッドが知り合いなの知ってっからな 」

『 …え?! 』

「 さっきキッドに聞いたら普通に教えてくれた 」

『 アア、ソウナノネ… 』




なんで教えちゃったの快斗…!!


これまでめちゃくちゃ頑張って誤魔化してきたのに!!




「 まあ安心しろA。俺はAを捕まえたりしねえからよ 」

『 …え 』

「 ただ正体知ってるだけで捕まえたりなんかしねえよ。

まあ本音を言えば正体教えてもらいてえけど、Aがそう簡単に言うはずもねえからな

それにAは、キッドに恋してるみてえだし 」

『 …は?!なんで新一がそのこと…!! 』

「 見てればわかるっつーの。

さっきの態度といい、絶対嫉妬してたろ 」




あんなに恋愛に鈍感だったはずの新一がなんで……

…自分のことには鈍感なくせに、人のことになると鋭いのなんでなんだろ。



「 でもよく考えろよA。

相手は犯罪者だ。そんな簡単に付き合って結婚とか出来るような相手じゃねえ 」

『 わかってる、わかってるよそんなこと。

…だけど私も好きなの、大好きなの!

新一が蘭のことを好きで、蘭が新一のことを好きなように、私もキッドのことが…大好きなの 』

「 …わあってるよンなこと 」

『 …え? 』

「 この前オメー、俺に教えてくれたじゃねえか。

バカでアホで鈍感で、すっげームカつくけど、いざというときには頼りになるカッコいいやつなんだろ?

オメーがアイツのこと、ちゃんと好きなのはわかってっから 」

『 新一…… 』




…そういえば、この間新一にそんなこと話したっけ。



……新一、覚えてたんだ。



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天資浅漬け - あたりの小説ってありますよね…これ当たりだわ。神。快斗と夢主に一つ言うとすれば…末長く爆発しろ☆ (2021年7月26日 21時) (レス) id: be91a01192 (このIDを非表示/違反報告)
- 好き!!こう、あの、その…好き!!(語彙力)更新頑張ってください!応援してます! (2021年6月23日 15時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
なーるー*WithU*(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください!KOCHUCHUさん!応援してます (2021年6月17日 21時) (レス) id: 02b5228d37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こーさん | 作成日時:2021年6月13日 18時

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