怪 盗 さ ん と の 恋 物 語【 紺青の拳 】

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あれから私たちは、リシさんに連れられ地下金庫にやってきた。




「 暗証番号は10分ごとに変わります。

管理はコンピューターが行い、メールで知らせてくれます。

そしてこれが届くのはアイダン警部補と僕、それに金庫の管理者であるレオン先生の3人だけです 」




リシさんが金庫について丁寧に教えてくれる。


……あーあ、全部キッドに筒抜けだよ。




「 こりゃまた何もない部屋だな 」

「 そんなことはありません。

床には重量センサー、天井には監視カメラ、そして会場の周りは警官が包囲していますし 」

「 ほお…これならあの怪盗、手も足も出んでしょうなあ 」




そう言いながらタバコを取り出すおじさんに、ここは禁煙だと注意するリシさん。

これは失敬、なんて言いながらタバコをおさめようとしたおじさんだったけど、タバコの袋に何かが挟まっていることに気がついたようで。




「 酔っ払っててすっかり忘れてた…

昨夜バーで渡されたんだ、話がある、ってな… 」

『 …あれ、これレオンさんの秘書さんの名刺じゃないですか？ 』

「 え？そうなのか？実は酔っててよく覚えてねえんだよ… 」

「 …午後3時、ナショナルスタジアム裏、3番扉の前で待つ…って書いてあるよ！あと誰にも知らせないで、だってさ！ 」

「 午後3時っつーことはだ……もうすぐじゃねえか！ 」

「 え、毛利さん？！ 」




レディーを待たせるのは男の恥！！なんて叫んで、外へ走って行ってしまったおじさん。

それに新一もついて行くようなので、ちょっと気になるし私もついていく。

…快斗が無茶しないように見守っとこうかとも思ったけど、なんか嫌な予感がするんだよね。

……私の勘が新一について行けって言ってる。




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