怪盗さんとの恋物語 (ページ15)

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──後日

No side

後日、コナン、園子、蘭の3人は
コナンの載っている新聞を読みながら登校していた。

「もう大ヒーローじゃないガキンチョ！！」

「偶然だよ偶然！」

「でもいーなー2人共…キッドに直接会えちゃうなんて… 」

「 Aねーちゃんも会ってるよ… 」

園子は羨ましそうに話しかけるが
蘭はどこか上の空である。

「ねえ、彼の顔どんなだった？」

「 ……… 」

「蘭？」

「 …え？なに？」

「キッドの顔よ！顔！見てないの？」

「ゴメン…いつのまにか眠らされちゃったから… 」

「チラッとならボク見たよ！」

「え！どんなおじ様だった？」

「意外に若かったと思うよ。20代か、もしかしたら… 」

コナンが園子に説明をしていたその時
前方から大きなくしゃみと聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「ひ〜っくしゅん！！！」

『っとにさあ、バカなの快斗？風邪引くよ？』

「うっせぇなー…、
いいだろ別に。お前が転びかけた時、助けてやったんだからよー… 」

『っそれとこれとは関係ないでしょ！！』

「ま、オメーちっせえから抱きとめるくらい楽勝だったけどな！ケケケっ笑笑」

『うるっさい！！』

もう1人の幼馴染は今日日直らしく、早く学校に行っているため快斗とAは2人きりの登校。

そしてそんな2人の姿を見つけた園子と蘭は大興奮。
…コナンは少し呆れているが。

「あれ、Aじゃない？！」

「ってことは、隣の男の子って… 」

「新一にそっくりっていうカイトくん…！！！」

「やだ、すっごくイケメン〜！！♡ 」

「園子……苦笑」

「それにあの2人、すっごくお似合い！

あの距離感といいラブラブじゃない～ ♡
これはまたポアロで事情聴取だわ…！！」

「ハハ … 」

乾いた笑いを見せるコナンに
大興奮の園子、そしてそれに呆れる蘭。

「 Aの制服姿、初めて見たけどかわいいわね！」

「セーラー服かあ。Aによく似合ってる！」

「セーラーと学ランって青春よねえ～、憧れるわあ〜」

「ふふ笑だね笑」

仲睦まじく、軽く口喧嘩しながらも
幸せそうに歩く男女2人を見守りながら
こちらの3人も学校へと足を運んだのだった。

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