君を笑顔にするために。2

5話 ページ1

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三浦「あっ、上がった！」


加藤「ぼくもAクラスに上がってる…！」


「「やったあ！」」


大内「どうしよう…ママに叱られる…」


伊達「おっしゃ！Aクラスキープ！」


北条「Ωへの道は遠い…」


福島「ああ…やっちゃった…」










クラス表を見て、
一喜一憂する生徒たち。

…を、講師室から覗く私たち。











木村「福島圭なんて一点差でR落ちだもんなあ」


森「シビアですね…」


橘「クラス落ちした奴らが可哀想で見てんの辛いよ」


木村「お、前田花恋登場。
さすが女王様の貫禄、全く憂いなし。スルーですね」


桂「そりゃあの子はねえ…」


木村「おっと、その宿敵島津順が現れましたあ！
やはりあっさり立ち去りました！」


橘「もうやめとけ、実況中継。感じ悪ーい」


木村「すみません」


桂「結局、うちのAクラスからΩに上がった生徒は
1人もいないってことだもんなあ」











と、少し桂先生が残念そうに言った。










木村「あ、森先生。
クレームの電話、そろそろ鳴り始めますよ」


森「あ、はい！」


佐倉「なんですか？クレームって」


木村「クラス替えの…」


桂「クラス替えの直後はね、電話が鳴り止まないのよ。

うちの子はあんなに頑張ってるのに、
どうしてクラス上がれないんですか？とかって」


黒木「その心配は無用でしょう。

万が一クレームをつけられても、
一点刻みの点数表を突きつければ親御さんたちは逆に黙ります。

これ以上ハッキリした結果はありませんから。

入試では努力や頑張りは評価されません。
中学受験は全て点数評価です。

ここでは目に見えないもので子供を評価することは
本人のためにもなりません。

桂先生、」


桂「はい」













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