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黒木「初めまして。受験生となる皆さん。

私は君たち全員を第一志望校に合格させるためにやってきた、
黒木蔵人です」











黒木先生がそう言うと、
生徒たちはざわめき出した。












『え、だれ?』

『全員合格?』

『まじで言ってんの?』

『ほんとかよ』


島津「いい加減なこと言う大人って信用できないんですけど」












…わぁ、すごい正直。











黒木「いい加減?
君は、Ωクラストップの島津順さん」


島津「全員受かるわけないじゃん、第一志望に。
落ちる奴だって、絶対いるって」


『何だよこっち見んなよ、』


黒木「なるほど。
三浦さん、そのサッカーボールちょっと貸してもらえますか」


三浦「え、」











黒木先生は男の子からサッカーボールを受け取ると、
高く持ち上げた。












黒木「私がこのボールを手から離します。どうなりますか」


石田「床に落ちるに決まってんじゃん」


黒木「そうですか。

ではこういう考えがあります。

ボールは床に落ちる時、必ずまずこの高さの半分まで落ちる。
この考えは正しいですか、間違ってますか」


前田「別に正しいんじゃない」


黒木「貴方はΩクラスのエース前田花恋さん。

では前田さん、半分まで落ちたあと、
ボールはまた残りの高さの半分まで落ちる。

次にまたその半分落ちる、この考えは正しいですか?」


前田「そりゃ落ちる時にそうなるっしょ」


黒木「絶対ですか?」


前田「絶対だよ」











そう、前田さんは言い切った。













黒木「でも考えてみてください。

この半分落ちる半分落ちるを繰り返していくと、
ボールはいつまでたっても床に到達することができない。

つまり、床に落ちるのは不可能だと言うことになりませんか。

しかし、実際にやってみると…ボールは床に落ちました。

頭で考えただけでは不可能だと思っていても、
実際にやってみないとわからない。

やってみると可能なこともあるんです。

ありえないなんてことはない。
不可能を可能にする。それが中学受験です。

それでは、テストを始めます」















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紅茶(プロフ) - 埜多羅さん» 大丈夫ですよ!ありがとうございます!! (2021年12月7日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - なっちゃんさん» ありがとうございます〜! (2021年12月7日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
埜多羅 - ごめんなさいm(_ _)m💦間違えて1つ多くコメントが… (2021年12月5日 22時) (レス) id: 0765040fa1 (このIDを非表示/違反報告)
埜多羅 - 毎日見に来てしまうくらいとても好きになりました(笑)これからも頑張ってください! (2021年12月5日 22時) (レス) id: 0765040fa1 (このIDを非表示/違反報告)
埜多羅 - 毎日見に来てしまうくらいとても好きになりました(笑)頑張ってください! (2021年12月5日 22時) (レス) id: 0765040fa1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅茶 | 作成日時:2021年11月25日 0時

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