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《 A side 》












佐倉先生、という女の先生の挨拶を、
途中で遮った黒木先生。











黒木「時間と労力の無駄ですので。
ここにいる全員のデータは全て頭に入っています。

吉祥寺校がなぜ御三家に1人も合格者を出せなかったのか。
皆さんのスペックを見てよーく理解できました」










黒木先生は、そうズバッと言い放った。

そんな中、重い空気を察したのか、
気を遣って近くにいた男の先生が話し出す。












橘「や、ほんと助かりました。
黒木先生のおかげで保護者の不安も吹き飛んだんじゃありませんかね!」


黒木「貴方でしたか」












黒木先生はそう言うと、
スマホをその先生の目の前に突き出した。












黒木「" 私のモットーは情熱 "です」


橘「…それが、なにか?」


黒木「先生は講師の一生懸命や情熱が生徒の合格に必要だとでも?

合格のために最も必要なのは、父親の経済力と母親の狂気。

このあと行うオープンテストはうちの塾生だけではなく、
他の塾生や入塾希望者も参加します。

つまり、新規顧客…すなわち金脈をゲットする最大のチャンスです。以上」












黒木先生がそう言い終わると、
社長はそそくさと出て行った。













黒木「行きますよ、一緒に」


佐倉「…え?」


黒木「新6年生の教室です。片岡先生も」


「あ、はい!」


佐倉「…はい、」












教室へ向かっていると、
当然立ち止まった黒木先生。











佐倉「わっ」


黒木「あの生徒は」


佐倉「え?」


黒木「あの生徒はどうなりましたか」












…あの生徒?












佐倉「木下くん、ですね?
合格しました。…覚えてらっしゃったんですね。

あの時はどうなるかと。ありがとうございました」


黒木「そうですか、合格しましたか。それはよかったですね。
…貴方の犠牲にならずに済んで」













私は、その言葉と、
佐倉先生の少し悲しそうな顔を見て、

少しだけムッとした。
















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紅茶(プロフ) - 埜多羅さん» 大丈夫ですよ!ありがとうございます!! (2021年12月7日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - なっちゃんさん» ありがとうございます〜! (2021年12月7日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
埜多羅 - ごめんなさいm(_ _)m💦間違えて1つ多くコメントが… (2021年12月5日 22時) (レス) id: 0765040fa1 (このIDを非表示/違反報告)
埜多羅 - 毎日見に来てしまうくらいとても好きになりました(笑)これからも頑張ってください! (2021年12月5日 22時) (レス) id: 0765040fa1 (このIDを非表示/違反報告)
埜多羅 - 毎日見に来てしまうくらいとても好きになりました(笑)頑張ってください! (2021年12月5日 22時) (レス) id: 0765040fa1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅茶 | 作成日時:2021年11月25日 0時

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