文スト太宰治〜君とならば生きてみてもいい〜 (ページ6)

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第四章ページ6

この能力ほんとーにいらないけど、あの人が私のゆうことなんでも聞くようになってるとかならいいよな。

　言うこと、なんでも...？やってみる？いやでも失敗したら鰻の代金無理やり払わせられるかも...でも本当になんでも言うこと聞かせられるなら、そんなに最高なことってないよね。

お兄さん「お待たせしました！たくさん食べて元気になってくださいね？」

「はい...！ありがとうございます！......あの...実は私家族に反対を押し切って猫を探してるんですの、今日も帰るところがなくって...」

お兄さん「そ、そうなのですか」

「はい...その、もし良ければなのですが、あなたの家に止めさせてくれませんこと？」

一度彼の目をじっと見つめた後、悲しげに俯く。

お兄さん「ぼ、僕の家で良ければ...」

「助かります、本当に...ありがとうございます...！」

お兄さん「いえ...///」

生きることがこんなにも簡単だと思ったことはない、前の世界でもモテる子はみんなこんな思いをしていたのだろうか。

　あぁ、人生で一番うまい鰻丼だったな...幸せえあとはお兄さんの家で寝るだけとか最高かよ〜。

お兄さん「お待たせしました！それじゃ、行きましょうか」

お兄さんが仕事を早めに引き上げてきてくれた。

そんなこと大変だろうと私も最初は思ったが、店長に私の「宵月天女」を使用すると簡単だった。

どうやらこの能力は使用するだけで言うことを聞かせられるらしい。

「じゃあ、おやすみなさい」