第三十話 ページ33
A視点
太宰さん「でも探偵社は人を救う。君が探偵社にいる限り、君も人を救っていくんだ」
「...!」
そう...なのだろうか。
真剣な表情を向ける太宰さんの綺麗な目は見つめるだけで吸い込まれそうだった。
与謝野さん「アンタたち!そんなとこで話してないでこっちきたらどうだい?」
ナオミちゃん「そうですわよ!私も華ちゃんと話してみたいですわ!」
「い、今行きます!」
こんな風に私を笑顔で呼んでくれる人達、改めて胸が張り裂けそうになる。
昨日のこともあるし、きっとみんなもう気づいてるはずなのに。
私が今までしてきたこと。
「太宰さんも行きましょう」
そう言ってみんなの方へ向かった。
与謝野さん「なあんの話をしてたんだい?」
与謝野さんが不気味な笑みを浮かべながら聞いてきた。
「べ、べべ、別になにも..」
変な話とかじゃないし!
敦くん「太宰さんに変なこと言われてませんか?」
「い、言われてません!」
びっくりしたー。
太宰さん「敦くんってば酷いな〜」
戯けたように太宰さんがそう言った、さっきの真剣な表情はもうどこにも見当たらない。
「........」
鏡花ちゃん「心配ない、社長がいるから...」
「へっ...」
敦くん「だね!」
「え、えと、どういう...こと」
谷崎くん「うんうん、入社試験の時みたいなことは2度と起こらない!」
ナオミちゃん「ちょ、ちょっと兄様ぁ!直接的すぎますわ!」
谷崎くん「ご、ごめんよナオミ」
「ぜ、全然なんのことだかわからないんですけど」
太宰さん「あぁ、社長の能力はね、社員の能力量を調整して制御を可能にするんだ」
「...へ、へー」
私があまり理解できてないのをみて太宰さんはふふふと笑っていった。
太宰さん「つまりね、君も探偵社員になったのだから異能を以前よりも自由自在に使えるようになっているのだよ」
「え.......マジすかああ!うおお!」
よっしゃああと叫びたいところだが、やめておこう。
一同「......」
ほらあ、さっきのだけでもみんなだいぶ引いてるじゃん。
「と、とにかく!よかったなー」
一同「....」
な、なんとかいえや!
35人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水無月麗(プロフ) - MANA☆さん» ありがとうございます😭 頑張ります! (2月8日 20時) (レス) id: 2daa15024e (このIDを非表示/違反報告)
MANA☆(プロフ) - わ、和歌月ちゃんが可愛いです…応援しています!投稿頑張ってください! (2月8日 17時) (レス) id: 320ec2c20a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水無月 麗 | 作成日時:2024年1月30日 16時