第二十九話 ページ32
A視点
次の日の土曜日、私の歓迎パーティーなるものが開かれた。
乱歩さん「Aちゃんこれ美味しいよ!食べてみて!」
乱歩さんに呼ばれて振り向くと、ほんっとーに美味しそうなケーキを持っていた。
「わ、わわ、なんですかこれ」
それはいくつかの層に分かれていて、全ての層の色がちがった。
虹色なんだ。さらにケーキの上には銀色のキラキラして宝石みたいなのがのっている。
乱歩さん「うっそお知らないの?レインボーケーキだよ?」
え、めっちゃまんまじゃん。
乱歩さん「これAちゃん用ね、こっちが僕用」
そう言って乱歩さんは小さい方のケーキを私に渡した。子供かっ!
でも本当に良かった...警察行きも時間の問題だった私が今はこうして幸せに笑えてる。
探偵社という場所で仕事も見つけて、一度は若くして人生を失ったが、
もう一度やり直せる気がする.........本当に、良かったのだろうか。
私は人を殺してしまった、そんな人間がこんなふうに幸せに笑っていていい理由はなに?
太宰さん「楽しめているかい?」
「あ、太宰さん」
太宰さん「ぼーっとしていたけど、考え事?」
やばっ、見透かされてる。
太宰さん「..............君の能力は危うい。人を救いもすれば、殺しもする」
...その能力で、私が人を殺さず救うことができていれば、どんなに良かったか。
太宰さん「そして、君さえも殺してしまう」
私は入社試験で自分の能力により命を失いかけたことを思い出し、身震いした。
太宰さん「でも探偵社は人を救う。君が探偵社にいる限り、君も人を救っていくんだ」
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水無月麗(プロフ) - MANA☆さん» ありがとうございます😭 頑張ります! (2月8日 20時) (レス) id: 2daa15024e (このIDを非表示/違反報告)
MANA☆(プロフ) - わ、和歌月ちゃんが可愛いです…応援しています!投稿頑張ってください! (2月8日 17時) (レス) id: 320ec2c20a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 麗 | 作成日時:2024年1月30日 16時