検索窓
今日:24 hit、昨日:73 hit、合計:14,121 hit

第二十六話 ページ29

A視点


気がつくとそこはベットの上で、

さっきの捕虜の人と太宰さん、与謝野さん、乱歩さんがこちらを不安そうに見ていた。


太宰さん「やあ、目が覚めたかい?」


太宰さんはいつもの笑顔を取り戻していて、もうさっきの厳しい表情はどこにも見当たらなかった。


「は、はい...」


一体何が起こったかわからないという顔をしていると、乱歩さんが「説明しよう!」と話し始めた。


乱歩さん「君は、捕虜の命を救うために自分が死にたいと心から思った、そのため君の能力に組み込まれた自爆装置が発動し死にそうになった」


そこまでは覚えていた。でも、自爆装置が発動したのなら、なぜ私は助かったのだろうか。


太宰さん「私の能力人間失格はね、異能を無効化させるのだよ」


私の考えを読んだように太宰さんがそういった。


 そっか...あれは私の能力ってのはどうやら事実らしい、さらに太宰さんの能力人間失格で
私の自爆装置は解除され、私は助かった。


あぁ、また迷惑をかけてしまったのか。


 助かった嬉しさよりも、迷惑をかけてしまった申し訳なさが優っている自分の心情に
少々戸惑いながらも目の前の皆さんにお辞儀をして


「助けてくださりありがとうございます。あと...また迷惑かけちゃって、本当にすみません」


お礼と、お詫びの気持ちを伝えた。


 そしてほんの少しの別れの気持ちも兼ねて......。


もう、ここにはいられないだろうと思った。

第二十七話→←〜作者から〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

水無月麗(プロフ) - MANA☆さん» ありがとうございます😭 頑張ります! (2月8日 20時) (レス) id: 2daa15024e (このIDを非表示/違反報告)
MANA☆(プロフ) - わ、和歌月ちゃんが可愛いです…応援しています!投稿頑張ってください! (2月8日 17時) (レス) id: 320ec2c20a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水無月 麗 | 作成日時:2024年1月30日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。