第二十六話 ページ29
A視点
気がつくとそこはベットの上で、
さっきの捕虜の人と太宰さん、与謝野さん、乱歩さんがこちらを不安そうに見ていた。
太宰さん「やあ、目が覚めたかい?」
太宰さんはいつもの笑顔を取り戻していて、もうさっきの厳しい表情はどこにも見当たらなかった。
「は、はい...」
一体何が起こったかわからないという顔をしていると、乱歩さんが「説明しよう!」と話し始めた。
乱歩さん「君は、捕虜の命を救うために自分が死にたいと心から思った、そのため君の能力に組み込まれた自爆装置が発動し死にそうになった」
そこまでは覚えていた。でも、自爆装置が発動したのなら、なぜ私は助かったのだろうか。
太宰さん「私の能力人間失格はね、異能を無効化させるのだよ」
私の考えを読んだように太宰さんがそういった。
そっか...あれは私の能力ってのはどうやら事実らしい、さらに太宰さんの能力人間失格で
私の自爆装置は解除され、私は助かった。
あぁ、また迷惑をかけてしまったのか。
助かった嬉しさよりも、迷惑をかけてしまった申し訳なさが優っている自分の心情に
少々戸惑いながらも目の前の皆さんにお辞儀をして
「助けてくださりありがとうございます。あと...また迷惑かけちゃって、本当にすみません」
お礼と、お詫びの気持ちを伝えた。
そしてほんの少しの別れの気持ちも兼ねて......。
もう、ここにはいられないだろうと思った。
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水無月麗(プロフ) - MANA☆さん» ありがとうございます😭 頑張ります! (2月8日 20時) (レス) id: 2daa15024e (このIDを非表示/違反報告)
MANA☆(プロフ) - わ、和歌月ちゃんが可愛いです…応援しています!投稿頑張ってください! (2月8日 17時) (レス) id: 320ec2c20a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 麗 | 作成日時:2024年1月30日 16時