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第二十章 ページ22

A視点


 あー!あー!あー!起きてたよ事件!思いっきり起きてた!どうするぅ?()


 しかもさ、拷問ってなにい?えそう言う会社だったの?探偵って言ってなかったっけ...え、拷問て、拷問て!


乱歩さん「Aちゃん、大丈夫?」乱歩さんが心配そうに顔を覗き込んでくる。


「あ、あ、あぁあ大丈夫ですぅ〜」


ふぅ〜落ち着けえ、これはあくまで見学的な感じなのできっと大丈夫ぅ。


太宰さん「ところで与謝野医師、先ほど言っていた困ったこと...と言うのは?」


乱歩さん「僕から説明しよう!」


乱歩さんがキリリと言った。


乱歩さん「データベースは敵組織の全情報を記憶しているが、それにはそれなりの理由があるんだ。」


乱歩さんが淡々と話し出す。


 確かに一人の人間にのみ全情報を記憶させると言うのはあまり良くない気がする。


その人が死んだら終わりなわけだし...。


乱歩さん「彼はね、とても強いのだよ」


「強い?」


ど、どういう...。


乱歩さん「彼はもともと孤児のででね、家族もなければ大切だと思える友達もいないそうだ」


な、何それカワイソウじゃん。


「で、でも、それだけでなぜ強いと言えるのですか?」


乱歩さん「...わからないかい?Aちゃん、失うものが何もない人間ほど恐ろしいものはない」


「え...」


乱歩さん「そしてそんな彼の唯一の存在意義が”データベース”としての役割なのだよ」


 そ、そう言うこと...って全然わかんないんだけど?だからってなんで強いってことになるの!?


乱歩さん「そのデータベースとしての役割を失うことが、彼にとってどんな意味を持つかわかるかい?」


うっ、確かにそれはキツイ。


「...死んだも、同然、いえ、それ以上に最悪ですね」


乱歩さん「そうだね...死よりも遥かに恐ろしい”孤独”だ」


孤独...私もこの世界に来た時...孤独だった。


 ひょっとしたら今も...いや!今は武装探偵社の皆さんに親切にもしてもらってるし、きっと孤独なんかじゃない!


太宰さん「なるほど...乱歩さんが言いたのは、そんな彼にはどんな脅迫も効かないし、拷問も効かないと...」


乱歩さん「そう...まあ太宰、君なら情報を聞き出せると思ってるけどね」


 太宰さん...得意なのかな、そういうの。

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水無月麗(プロフ) - MANA☆さん» ありがとうございます😭 頑張ります! (2月8日 20時) (レス) id: 2daa15024e (このIDを非表示/違反報告)
MANA☆(プロフ) - わ、和歌月ちゃんが可愛いです…応援しています!投稿頑張ってください! (2月8日 17時) (レス) id: 320ec2c20a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水無月 麗 | 作成日時:2024年1月30日 16時

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