第十六章 ページ18
A視点
太宰さん「Aちゃんの具合、どうでした?」
いつの間にか太宰さんが戻ってきていた。
心配そうにこちらに目をむける太宰さんと目が合うと、にっこりと微笑んでくれる。
与謝野さん「それがねぇ...」
太宰さん「......悪いんですか...?」
また太宰さんは不安そうな顔を私に向ける。
与謝野さん「...なんとも言えないんだよ」
太宰さん「...与謝野医師にもわからない、症状...ってことですか?」
与謝野さん「異能でもないし、ウィルスでもない、ちょっとした体調不良ってわけでもないのさ...ま、妾の判断じゃ命の別状はないよ」
そっか、ならよかった。正直言って寝てれば我慢できないほどの頭痛じゃないし。
もしかしたらコロナ...と口から出かけたが、ここが異次元であることを思い出し口をつぐむ。
「寝ていれば明日には治ると思います。」
与謝野さん「......そうだねぇ、じゃあ今日は安静にしているんだよ」
「はい...突然押しかけて、こんな迷惑までかけてしまい...なんとお詫びすればいいのか...」
最初は胡散臭い人たちだと思ったけど、こんなに親切にしてくれるし。
仕事ほっぽって私のところへ駆けつけてくれたであろう、与謝野さんもそばにいてくれた太宰さんにも、
なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになっていた。前世でもそうだったけど、やっぱり体調悪いとメンタルやられるな。
太宰さん「気に止む必要はないよ、君はうちの社員候補、大事にされて当然さ」
与謝野さん「太宰の言うとおりだね!ま、妾は誰であろうと目の前の命を救うまでだよ」
あぁ、そんなふうに笑われたら泣いちゃうじゃん。
だってさ、よく考えてみれば私死んだんだよ?前世の記憶が残ったまま。
大好きだった家族、友達、みんなきっと悲しんだだろうな...。幼馴染のゆうちゃん、元気かな?
あれ...これは走馬灯?私、また死ぬの?
気づくと私は眠っていた。
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水無月麗(プロフ) - MANA☆さん» ありがとうございます😭 頑張ります! (2月8日 20時) (レス) id: 2daa15024e (このIDを非表示/違反報告)
MANA☆(プロフ) - わ、和歌月ちゃんが可愛いです…応援しています!投稿頑張ってください! (2月8日 17時) (レス) id: 320ec2c20a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 麗 | 作成日時:2024年1月30日 16時