拾参ノ型 強制的に再認識 ページ13
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『む、無一郎くん…』
「ん?なあに?」
炭「あっ、Aが顔真っ赤で死にそうになってるので手加減してやってください!」
時「えー、真っ赤なAも可愛いけどね」
『無一郎くん〜〜…!!』
心臓が早く動き出し、変な汗が出てくる。
普段女として扱われることが少ない分、免疫が全然ないのだ。もうやめて欲しい。羞恥で死にそう。
時「… Aってなんで彼氏いるのに男に免疫ないの?」
『ぐっ、そ、それはですね…』
時「普段こういうことだってされ慣れてるでしょ?」
『………』
炭「時透くん!次はメンタルが死にそうになってるので!Aの心抉るようなこと言わないでください!」
時「……… もしかして、Aって処女?」
『〜〜〜……!』
炭「しょ……!」
そんな真顔で聞かないで欲しい。
どうしてこうも恥ずかしいことを淡々と言えるのだろうか。そんな子に育てた覚えはありません!
とんでもない14歳だな!最近の子はみんなこんな感じなの?破廉恥だぞ!
炭「しょじょ……」
ほらあ、流石のしっかり者長男でも顔真っ赤に狼狽えてるよ!ていうかこれが年齢相応の反応だよね!
時「…へえ、そうなんだあ」
『むっ無一郎くん…』
時「僕の記憶が正しければ、もう半年くらい前の話じゃない?蒲公英と付き合ったの」
『正確には5ヶ月6日前ですね。』
時「そんな長い年月一緒にいて手出さないなんて、蒲公英はAのこと好きじゃないんじゃない?」
ガツーーン。
途端、鈍器に頭を殴られた感覚が走った。
「好きじゃない」…そんなこと知ってるのに。
やっぱり他人に言われるとそれを再認識するようで、すごく辛いのだ。
炭「時透くん!…A、今のは気にしなくて__『知ってる』…え?」
『善逸が私の事好きじゃないの、知ってる』
炭「A、違うんだ、誤解なんだよそれ」
『知ってるもん。ちゃんと分かってるもん。
…… だけど、っ、だけど…!』
私は善逸のことが好きなんだ。
だから、辛いけど別れるっていう選択も出来ない。
時「…ふうん。僕ならそんな気持ちにさせないけどね」
『へ…?』
時「Aが日々強くなってることも、化粧をして可愛くなってることも、全部知ってるよ。
でも、蒲公英はそれすらも気づかないなら、… もう僕は我慢しなくてもいいのかな?」
『無一郎くん…?』
彼の目は向こうを見据えるように、言葉を解き放った。
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わたしちゃん(プロフ) - 遅れてコメ失礼します!すっごくきゅんきゅんして、善逸もかわかっこいいってかんじでもうほんと大好きです...!更新待ってます! (2021年6月28日 14時) (レス) id: 4e7e1a0744 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 2人を元通りにしてあげてください!ww 続きめっちゃ待ってます (2021年3月20日 23時) (レス) id: b364ff4a49 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 続きが凄く気になります!夢主ちゃんとぜんいつの恋の行方が気になる!更新待ってます!楽しみです! (2021年3月17日 1時) (レス) id: ee58dd6f58 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが気になります!無理しないでいいですから更新楽しみに待ってます! (2021年1月7日 20時) (レス) id: 51e411dd35 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳@きゃらめる - (コメント失礼}(*・ω・)ノ善逸と元通りになってほしいなぁ〜(*´`*)花冠のところ.凄くグッと来ました…\(*>ω<)/更新頑張ってください! (2020年11月7日 10時) (レス) id: 1d3bfbc3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たむ | 作成日時:2020年3月26日 23時