【d!】小噺つめあわせ【短編集】 (ページ41)

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ご褒美/zm※ ページ41

※若干ピンク注意

放課後になると、私は先生に呼び出しをくらい職員室に向かっていた。

「ゾム先生〜」

私が探していたゾム先生は、職員室の入り口から顔を覗かせている私を見付けるなり手招きをする。

zm「A、やっと来たか待っとったで」

「用はなんですか？」

ゾム先生が私を放課後に呼び出すのは、良くあることだ。

「この資料、準備室に運んどいて欲しいねん」とゾム先生から紙の束の資料を渡される。

「ゾム先生、相変わらず人使いが荒いですね」

zm「お前にしか頼めへんねん！頼むわ！」

ゾム先生は私を拝むように懇願するものだから、「嫌です」とは言えなかった。私はゾム先生の“お願い”に弱いのだ。

「分かりましたよ、運んできます」

ゾム先生から私は資料を預かると、「A、ありがとうな。職員会議が終わったら準備室に顔出すわ」と一言ゾム先生に告げられた。

準備室に着くとゾム先生から預かった資料を、所定の位置にさっさと置いておく。

綺麗に掃除された準備室はこの部屋ぐらいで、部屋を使っているゾム先生の性格が窺える。

他の準備室はもっと埃っぽいし、長年使われてない様な物が沢山雑に押し込められている。

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