【d!】小噺つめあわせ【短編集】 (ページ31)

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王子様みたい/rbr ページ31

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sha「Aとロボロが並んだらどっちが男でどっちが女か分からんな」

俺の名前が聞こえたから耳を傾けると、同じクラスのAさんと腐れ縁のシャオロンが話しとった。

「シャオロン、ちょっと止めてよ。これでも気にしてるんだから」

sha「まだ成長中やっけ？」

「そうなの。この間の身体測定で3cm伸びてたんだ」

sha「その身長を活かしてスポーツとかやればええのに」

「中学の時はしてたんだけど…。うーん、バイトで忙しいから遠慮しておくよ」

同じクラスのAさんは、その辺の女の子達に比べて物凄く背が高い。

Aさん曰く長身なのは親譲りらしいけど、170センチを越える長身は、男の俺でも羨ましい…凄く。

髪もショートカットで切り揃えられているせいか、正直その辺の男子達よりも美男子に見える。

でもスカートから見えてる長い脚や、仕草を見てたりすると女の子やなぁとふと思う。

「ロボロくん、どうしたの？」

rbr「いや、なんにも無いで！」

sha「なんやロボロくん、盗み聞きか〜？」

「俺の名前が聞こえたから…」と言い訳がましく答えると、「ロボロくん、気を悪くさせてたらごめんね」とAさんが申し訳無さそうに言った。

「悪いのはシャオロンやし、Aさんが気に病む必要はないで」

元はといえばシャオロンが最初に話題を口にしたんやからな。

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