【d!】小噺つめあわせ【短編集】 (ページ3)

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春よ来い/em ページ3

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mb「ねぇ、A。街コンに行ってみない？」

同じ職場の同僚であるモブ子ちゃんに街コンに行ってみないか？と提案された。

「街コン？何でまた急に」

mb「彼氏がいない者同士、新しい出会いを探しに行ってみようよ！」

街コンは婚活パーティーやお見合いパーティーなどに比べたら比較的カジュアルな形式ではある。

「うーん、じゃあ行ってみようかな…」

「流石、A！」と嬉しそうにモブ子ちゃんは私の分も含めた二人分の参加申込をあっという間にスマホで済ませてしまった。

mb「当日ちゃんと忘れずに来てね！」

「わかったよ」とモブ子ちゃんに返事をすると、満足気に頷いた。

街コン当日。

私はモブ子ちゃんと待ち合わせをして街コンの会場へと向かった。

お店に入り出欠を取っている街コンの主催の人に声を掛けると、「柊(ひいらぎ)Aさんですね。こちらのくじを引いて下さい」と促される。

恐らく、これで座席が決まるんだろう。

私は箱に入っているくじを引いて中身を見ると、「7」と書かれていた。

やった、ラッキーセブンだ。
もしかしたら良いことがあるかもしれない…と期待を胸に膨らませる。

「7番のテーブル席に着いてお待ち下さい」と続けて伝えられた。

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