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shp「さっき泣いてたんですか？泣いた跡ついてますよ」
「え、嘘！？」
shp「本当です」
「今日、彼氏に振られたんです…。誕生日も祝われずに急に別れ話を切り出されちゃって」
「…こんな話、面白くないですよね。すみません」と謝ると、ボロボロと涙が溢れてくる。
「これ良かったら、どうぞ」とファー付きのジャケットを頭から被せられる。
「…有難うございます」
「どういたしまして」と、やや気の抜けた返事が返ってくる。
一頻り泣いた後、私は落ち着きを取り戻し始めた。
「えっと、名前…」
shp「ショッピでいいです」
「じゃあ、私はAで」
「ショッピさん、ジャケット有難うございました。お返しします」と言って、私はショッピさんにジャケットを返した。
初対面の人に、醜態を晒してしまって申し訳ない。
ショッピさんは、ジャケットを受け取ると袖を通した。
いつの間にか雨は上がっていた。
「雨、止みましたね」
shp「Aさんは、普段ここのバス乗ってるんですか？」
「今日はたまたま通りがかって、雨宿りをしていただけなんです」
shp「そうだったんですね。ちゃんと一人で帰れそうですか？」
「もう大丈夫ですよ。何時までもへこんでなんか居られないので」と私がショッピさんに返す。
「ショッピさん、良かったらまた今度お礼させて下さい」
shp「じゃあ、またこのバス停を待ち合わせ場所にして逢いましょう」
「あ、バス来た。これ俺の連絡先です、連絡待ってますね」と、ショッピさんの連絡先が書かれた一枚のメモを渡される。
「Aさん、誕生日おめでとうございます」とショッピさんが小声で言うと、すぐにバスに乗ってしまった。
ショッピさんと再びこのバス停で逢う日が訪れるのは、それほど遠くないのかもしれない。
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「失恋」と「雨宿り」をお題にshpくんで書かせて頂きました…！
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