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外を出るのはいつぶりだろうか。
私は外出用の服に袖を通すと、ゾムくんが家に迎えに来るのを待つ。
22時になると、約束通りゾムくんがやって来た。
zm「ちっす！向かいに来たで！」
「本当に来たんだね」
zm「当たり前やろ。っていうか、Aの私服見るの久しぶりやわ」
「外に出るの久しぶりだからね」
私はそう言いながら靴を履いて、いざ家を出ようとすると足がすくんでしまう。
zm「A、大丈夫やで。俺が一緒やから」
「ゾムくん…」
先に外に出ていたゾムくんが手を差し伸べると、私は深呼吸をして思い切ってその手を掴んだ。
外は私が思っていたよりも怖くなかった。
隣にゾムくんが居てくれているお陰だろうか。
星が瞬いていて、それほど多くない数の街灯が静かに道を照らしている。
「星、綺麗だね」
zm「この辺建物少ないから、よく見えるんやわ」
私は暫くの間、目に焼き付けるように星を見つめていた。
「ゾムくん、いつも有難うね」
zm「A、どうしたん？今日はやけに素直やん」
「なんかお礼言いたくなっちゃって」
「ふーん、まぁええけど」と言いながらゾムくんは照れ臭いのか、パーカーのフードを被った。
zm「またこうやって外に出ようや。俺はいくらでもAに付き合うで」
「本当に？じゃあ、また星が綺麗に見える日が良いな」
zm「そこは昼間とかちゃうねんな」
「それはまだ私には早すぎるよ…」
これからもゾムくんが連れ出してくれるなら、外に出てみるのも少し悪くない気がした。
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テーマは引きこもり少女と近所のお兄ちゃんでした。
お相手zmさんは初めて書いたので、書いていてとても楽しかったです…！
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