すきすきワンワン！(1) (ページ4)

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Aside

炬『そんで持って山吹さん、めっちゃ仕事ができるの。営業成績トップクラス』

天『へえー！』

炬『かと言って、ガツガツしてないし、穏やかだし、余裕あるし。山吹さんみたいに、俺もいつかなれんのかな･･･』

『なんつうの、見本だろ？少し先を歩く人生の見本な』

天『うん』

炬『山吹さん、会社のことも、良い会社だよって。それが移動になってさ』

「え？」

炬『山吹さん、いきなり僻地に飛ばされた』

天『どうして？』

炬『本当のところはどうか分かんないけど、成績良すぎて？上司に疎まれたんじゃないかって』

『何も悪いことしてない。してないどころか、営業成績トップクラスで、めっちゃ周囲の評判良くて、上からも下からも慕われてて。なんなら、道ゆく見知らぬおばあちゃんの荷物も持ってあげちゃうような人だよ？なんなの、まじわけわかんないまま。俺は残されて、それから半年は頑張ったけど、無理。無理無理無理無理無理無理ー！』

『で、辞めた。で今に至る。なんか、なんかさ、思ったんだよね、あの時。なんて言うか、頑張ったって意味ある？頑張った先に何があるんだろう、ってなことを思ったりなんかして』

「･･･」