act.3 ページ4
安室さんがバックヤードで準備中の間、調べ損ねた寝床の確認をする。
ポチポチと検索履歴を辿っていくと、大きく丸がついた写真が出てきた。
ここから程よく近いところにつけられた丸はどうやら私の寝床らしい。
頭にインプットしてスマホ閉じようとした途端、大きく振動する。
どうやら電話らしい。
掛けてきたのは太宰治だった。
｢こんにちは｣
『やあ、元気かい?』
いつもと変わらぬトーンで喋る太宰さん。
私が活動中だということを知らないのだろうか。
｢どのようなご要件で｣
『簡潔に話すと、今回の調査対象の話だ。くれぐれも口外しないように』
｢承知してますよ｣
太宰の声が低くなると同時に、通話の音量を下げる。
どうやら、私は安室透に盗聴されているらしい。
『知ってる通り相手は我々と同じものを持っている。故に犯罪を起こしやすい上に証拠も残らない。こういった輩を見つけ次第報告してくれ。探偵の近くに入り浸るのが1番手っ取り早いだろう』
｢わかってますよ。もうその道は作ってあります｣
『話が早くて助かるよ。さて、本題は今回のターゲットだ。1回しか言わないよ。…首元に大きな切り傷を付ける事件に犯人だ』
｢了解しましたー｣
談笑している空気を出しながら太宰さんの電話を切る。
そろそろお腹も空いたし、なにか頼もうと思ったのだ。
そしてほら、安室さんも出てくるタイミングだし?
｢あ、安室さん、このハムサンドっていうのくださいな｣
｢かしこまりました｣
にこやかな笑顔。
爽やかな会話。
私が彼に接触したのは偶然ではない。
彼が私立探偵の毛利小五郎の弟子であることにより、私の調査もしやすくなるからだ。
そう、この出会いは必然的だったのである。
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あんにん会長(プロフ) - ピッピさん» ありがとうございます！どうしても書きたくて半ば勢いで書いてるんですが…^^;応援ありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年5月21日 12時) (
レス) id: 4351b5392e (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - な、なんて私得なストーリーなんでしょう…！！最高です！続き応援していますっ(*^^*) (2018年5月21日 1時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
あんにん会長(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！訂正致しました。うっかりミスをなくすよう心がけていきますので、よろしくお願いします！ (2018年5月16日 23時) (レス) id: 4351b5392e (このIDを非表示/違反報告)
あんにん会長(プロフ) - ありがとうございます！これからも更新頑張りますo(^-^)o (2018年5月16日 23時) (レス) id: 4351b5392e (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの人 - P、7の芥川さんの｢…今のあなたに〜」台詞なんですが… 一人称が『僕』ではなく、『私』になっています。 芥川さんの一人称は『僕』です。 (2018年5月16日 23時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんにん会長 | 作成日時：2018年5月14日 2時
