手が届かないはずの君へ【男性声優】

推しが一人…… ページ2

『アハハ！！何言ってんのよ美月！』




突然だが私は今行きつけの店で親友の美月と食事をしている

休日のこの時間帯はどうも空いているらしく、私たちは向かい合って広い席に座っている





美月とは中学時代からの友達で今では飲み友達やらオタク友達やらで仲良くやっている



そんな美月とは同じ会社で働いていて奇跡的に部署も一緒だ


要するに2人ともどこにでもいるOLだ




「あはははは！！Aってほんとに面白いよね！！あー、腹痛い……」


『いや、だってさー！って、私達声デカすぎ……！ちょい声のボリューム下げよ…？』


「あ……やっぱテンション上がると勝手に声のボリュームも上がるな……落ち着こう……」


『でね……続きなんだけど……やっぱ私の声優さんでの最推しはバ○ブ花江くんよ』


「ブッ……やべやべ……もーA下ネタ好きすぎでしょ！バ○ブ騒動のやつで呼ばなくても笑」



そう！私の最推しは花江夏樹くん！声優としてはデビュー当時からずっとファンとして応援してきた

CDやゲームアニメのチェックはもちろんTwitterのファボも欠かさずやっている




先程声優としてはと言ったが、私は花江くんの歌い手時代からのファン

だから本当に本当に長年推し続けているのだ


「でもAってさ、長年ファンとしてずっと応援してる割にはフェスとかイベントには行かないよね」


『まぁ……美月は行ったことあるの？』


「私は推しの小野賢章さんへ会いに行ったよ！！憧れの人を生で見た時はほんとに召されるかと思ったよ……本当にお顔がよろしかった……

Aは、なんで行かないの？チケット当たんない？」

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