76、万年思春期ですが? ページ32
「Aさん!」
『わっ!悠仁?(顔がいいな可愛いクソやばい)』
グイッと袖を引っ張ってこちらにAさんを寄せる。
驚いている顔も可愛い。
「おっ………」
『お?(なんだなんだ可愛いな天使か天使だありがとう神)』
──俺のこと好きって言ったじゃん。
その一文を口に出せる勇気はまだなくて、それになんかAさんの考えてることが今なら分かる気がするし。
俺、男として見られてないと?
もうひとつ、思い返せば随分と思春期らしい惚れ方をした。
初めて訓練して、その時のあの必死さ、でも楽しそうで。
笑った時優しそうに口角をあげるのに中身が変態だし。五条先生に聞いた。
走ってる時の汗が垂れて、顔が赤くなる感じが最高にえろくて。
いつかは他の世界に帰っちゃうって分かってるけど今は…今は。
───────
───
ASide
…ビビった五条先生いきなり出てくるもんだから。
ビビった。
この前のバイト騒動から少し怖いんだよね。恐怖やだ。私。この人にしたがう。
そして悠仁。
可愛い。
何時でもあなたは私の癒し。
健気に服の裾をずっと掴んでるの可愛い。
襲いたい。
おや?なにか聞こえました?
「Aさ、「Aそろそろ移動しようか。」
悠仁がまたなにか言ってくれようと私の名を読んだが、それは虚しく遮られてしまった。
『夏油さん!職員室にいたんですね!』
「うん。じゃあ私たちは行くから、学生諸君は勉強に励たまえ〜」
「あ!夏油先生!!」
半場引きずられるように連れていかれる私とえ”〜と残念そうにしてくれるみんな。
あと、なにか様子を伺っている五条悟。
なになに怖い怖い。
目隠しをしているからどこを見ているかは分からないが、私を見てる気がする……。
夏油さんは普通にやさしく私の歩幅に合わせて歩いてくれているが、今はその優しさが仇だ。
いっそ私を置いていくくらい早歩きで行ってくれれば私はそれに便乗して、五条先生の視界から1秒でも早く消えられるのに。
そんなことを考えていたら何かを察したようにひと笑いした。
「悟はね、君のことが心配で仕方ないんだよ。」
『そうでしょうか…』
「頼ってもらいたくて必死だよ悟は。」
『でも推しに迷惑はかけられません…』
「推しの前に私たちはもう友人だからね。頼って貰えたら嬉しいし、心を開いて貰えたなら最高だね。」
夏油さんが意味深く1度立ち止まって笑う。
その瞬間、廊下の窓がガタガタと揺れた。
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京 - 新話だ〜!ありがとうございます!神様!(?)更新頑張ってくだせぇ!完結まで頑張ってください! (2022年3月28日 22時) (レス) @page48 id: 6fe2820daa (このIDを非表示/違反報告)
黒猫。(プロフ) - いつも更新お疲れ様です!楽しく拝見させて頂いてます!リクエストなのですが、高専女子でお買い物に出掛けて欲しいです!完結まで応援してます! (2022年2月16日 20時) (レス) id: abf8c53ec1 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 呪術師の闇を見た気がする… (2022年2月12日 1時) (レス) @page41 id: fef02b0b38 (このIDを非表示/違反報告)
セル(プロフ) - 雪さん» わ〜!!!ありがとうございます(号泣) そう言っていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです!!!(´;ω;`) (2022年2月4日 20時) (レス) id: d7342b4737 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 起承転結なんてなくていいです!(おい)キャラの口調も全然うまく書けてるから大丈夫だと思います!いつも楽しませてもらってます!! (2022年2月3日 21時) (レス) @page35 id: fef02b0b38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みなと | 作成日時:2021年12月31日 23時