20、過去の話2 ページ21
ガチャ
一「……………………」
A「一郎お兄ちゃん…おかえりなさい」
一「お前……今何時だと思ってんだ早く寝ろよ？明日も学校だろ？」
これが初めて話した会話
帰ってきた一郎は怪我をしていてとても痛そうだった
なのに早く寝ろなんて優しい声色で私の心配なんてするから
(なんだ……優しいじゃん)
なんで二郎と三郎くんはちゃんと話をしないんだろう……
こんなに優しい声で自分よりも人の心配をする人が酷い人なわけないじゃないかって思った
A「お兄ちゃん……私は大丈夫だからその傷手当しよ……？」
一「いいよ……大丈夫だから、」
A「ダメだよ！血も出てるし……救急箱持ってくるから待ってて！」
私がそう言うと一郎は悲しそうに笑って「ありがとな」と言った
A「持ってきたよ！染みるけど我慢ねー」
一「イッッてぇ…………お前なんで俺なんかに構うんだよ…俺のこと嫌いじゃねぇのか？」
A「……？嫌いなわけないじゃん、
確かに怖いなとかは思ってたけどそんな理由でまだ話したこともないのに嫌うなんて理不尽じゃない？」
一「……そうか…」
A「一郎お兄ちゃんこんな優しくてかっこいいのになんで二郎と三郎くんはかな良くしないのかな……」
一「さぁな、ただ俺のことがきっと気に入らねぇんだ、
遅くまで帰ってこないであいつに心配かけて自分らを放ったらかしにしてる俺が」
あいつとはきっとお父さんのことだろう
私は疑問に思ってることを聞いた
A「一郎お兄ちゃんはこんな時間までこんな怪我して何してるの……？」
すると一郎は困った顔をして「詳しくは言えねぇが」と言って訳を話してくれた
一「俺は……この施設が好きじゃねぇんだ…
早く大人になってここを出たい、
でも俺は兄貴だから弟たちを連れていかないって選択肢はねぇ……
だからその時に必要な金を必要最低限……学費、食費、とかな？
貯めておいてあいつらを幸せにできるようにしたいんだ……
今は上手くいってねぇけどいつか……きっと……
この怪我は……その仕事関係の…だな」
一郎はまた悲しそうな顔をして無理に笑った
私はそんな弟思いの優しいお兄ちゃんの力になりたいと強く願った
ギュッ
一「…………え、」
A「無理に……笑わないで、？今くらいは力抜いていいんだよ………一郎お兄ちゃんは頑張ってるしたまには甘えていいと思う……」
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おばけ〜ぬ - 神作品だと…！？すこ♡ (2022年11月25日 20時) (
レス) @page36 id: 1eb2d10d14 (このIDを非表示/違反報告)
やと(プロフ) - 新．sinさん» ええええ！ありがとうございます(´；ω；｀) (2020年2月27日 14時) (レス) id: d7342b4737 (このIDを非表示/違反報告)
新．sin - えっ....めちゃくちゃいい話じゃないっすか.......(´；ω；`)ｳｩｩ.... (2020年2月25日 18時) (レス) id: 72bc061c7e (このIDを非表示/違反報告)
消しゴム(プロフ) - 零衣さん» まじですか！ありがとうございます！(?) (2019年9月8日 12時) (レス) id: d7342b4737 (このIDを非表示/違反報告)
零衣 - 読みました！ギャグって書いてあるのに泣いたのは私だけですか？ (2019年9月8日 10時) (レス) id: 1853374a21 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年6月1日 12時
