その１６ ページ18
次の日。
学校に行ったら、何かざわざわしてた。
という訳で、近くの人に聞いてみる。
生１ 「１−Ａの山本君が屋上から飛び降りようとしてるみたいで・・・」
貴 「飛び降り！！？」
飛び降り、飛び降りって・・・
私の体は、わなわな震えていた。
そこに、見覚えのあるもふもふが目に入る。
その存在を発見した瞬間、それに一気に突進していった。
ツ 「あ、A先輩。おはようございますううぅぅぅぅぅぅ！？」
私はその子――ツナ君の手を取り、スピードを緩めないまま歩いて行った。
ツ 「え、A先輩！？」
貴 「行くよ」
ツ 「どこに・・・」
貴 「そんなの、決まってんじゃん」
私は、真面目な顔で言った。
貴 「屋上に！」
―――――――――――
屋上には、情報通り、フェンスの外に立っている武君がいた。
そして、それを必死に止めようとする人たち。
彼らは、私を見るなり、すがって来た。
生２ 「先輩、助けて下さい！山本が・・・」
貴 「見れば解るって」
生３ 「今こそ、仔犬先輩の能天気さを発揮するところですよ！」
生４ 「武君をどうにかしてください！！」
・・・私って、能天気って思われてたんだ。否定はしないけど。
まぁ。カワイイ後輩たちが頼ってるんだし、ひと肌脱いでやろっか！
私は近くの生徒の頭をポンポン叩く。
・・・背、高いね。背伸びしないと届かないよ。
その後、フェンスのすぐ前に立った。
丁度、武君の前。
武君は、渇いた笑いをあげる。
山 「先輩まで止めに来ても、ムダっスよ」
貴 「へ？止めに来たわけじゃないけど？」
その言葉に、その場が凍りついた気がした。あれー。
でも、その空気を無視して話し続ける。
貴 「ここからぴょーんって飛び降りたいのは分かったよ。気持ちいしねー。
でも、いきなり屋上ってのはおすすめしないよ！下手したらﾀﾋぬから！！」
そう力説すると、肩をポンと叩かれた。
ツ 「・・・先輩、山本は先輩と同じ気持ちで飛び降りるんじゃないですからね」
貴 「え？そうなの？」
ツ 「そうですよ！！」
なぁーんだ。折角飛び降り仲間が増えたと思ったのに。
貴 「って事は練習かー。じゃ、わたしがお手本見せてあげる！」
ツ 「はぁ！！？」
ツナ君は口をぱくぱくさせる。
ツ 「お手本って、屋上から飛び降りたこと・・・」
貴 「ない！けど、何とかなる！」
そう言って、フェンスを飛び超えた。
続く (更新停止中)
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まゆ - 面白かったです^_^ヒロインの天然っぷり、最高です^_^続きが気になります^_^ (2017年3月26日 23時) (
レス) id: 5050a4539b (このIDを非表示/違反報告)
あんこシュークリーム(プロフ) - パイナップルと眼帯さん» ありがとうございますなのです！掛け持ちたくさんで、大変なところもあるなのですが、がんばりますなのです！！ (2016年2月24日 20時) (レス) id: 3ec5d15f24 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップルと眼帯 - これからも頑張ってくださいね！！ (2016年2月23日 21時) (レス) id: 4ae1fd9590 (このIDを非表示/違反報告)
あんこシュークリーム(プロフ) - かつぅーんさん» いいなのですか！？是非お願いしますなのです！！描こうと思っても、上手く描けなくて・・・ (2016年2月22日 20時) (レス) id: 3ec5d15f24 (このIDを非表示/違反報告)
かつぅーん(プロフ) - あんこシュークリームさん» いえいえ！もし良かったらイメ画描いてみてもいいですか？ (2016年2月22日 7時) (レス) id: 8709a442c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこシュークリーム | 作成日時：2015年2月2日 19時
