冬に咲く《紫》 ページ13
あの人はいつも騒がしい人なんだと思ってた。取り巻きみたいなのと一緒にぞろぞろ局内歩いてさ。芸人さんがやるようなツッコミ…そこまでしなくてもいいのに。
そんな彼に、この前告白された。でも…返事はまだしていない。そもそも良く知らないのに、どうして私のこと?
「関ジャニ∞さん入られまーす!」
リハの時にすれ違う。私もマイク一本でここまで来たつもり。アイドルに負けるわけには!←?
軽く挨拶だけして楽屋に引っ込んだ。
ちょっと早いクリスマス特集。歌番組ではいつもガチャガチャのシングルメドレーなのに。
MC「えー、今日は珍しく?バラードのメドレーなんですか」
大「はい、まぁファンの方はご存じかと思いますけど(笑)僕らもこういうん歌うんだぞ、っていうね」
あれ、こういうトークって横山さんか村上さんが回すんじゃないの?モニターをちらっと見ると、この上なく真顔でカメラを見据える村上さんに遭遇。……どうした?
MC「それではスタンバイお願いしまーす」
∞「うぁーい!」
生放送、出番を終えれば楽だけど緊張が半端ないんだよね。私たち他のアーティストの後ろを、CM中に彼らが通る。ポン、と肩を叩かれて
村「見といてくれな」
それだけ、言われた。
シックなスーツを身に纏って佇む関西の七人組。黙ってれば、男前なんだよなぁ…
ディレクターの声が飛んで、まもなく本番。小さめのネクタイをちょちょっと直す仕草さえ、画になることに気づいた。ふと、目線が合って微笑まれるからついつい逸らしてしまう。何ドキドキしてんの柄にもない!
♪〜
ストリングスの音が響き寒い冬にはぴったりのクリスマスラブソングたち。あ、また目が合った。……意識しすぎ(笑)でもメドレー最後の曲。シンと静まり返るスタジオ。私は村上さんからそのまま目が離せなかった。
なぜなら、あなたもこちらを色を含む目でじっと見ていたから。
あなたのこと、木枯らしが吹くと…心震えて…思い出します……
ひずんだような歌声。なのにざっくりと胸に刺さってくる。泣きそうに歌う彼をみて、私も涙を一つ、こぼしていた。
本番が終わったら、この前の返事をしよう。聞きたいことがたくさんあるの。なんで、私?いつから?私なんかで…いいんですか?って。
丸「信ちゃん…うまくいくといいね」
渋「曲目まで変えてんねん、うまくいかな困るわ(笑)」
☆冬に咲くのは恋って話(殴)☆
100人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こあ(プロフ) - イオリさん» んだべー?消えてまったのです!!アレ即対応ありがとうございます♪ (2016年11月8日 7時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
イオリ(プロフ) - うえっ?!横山さん消えてる(><)読んだやーん!またおっとこまえなん待ってまーす!アレも、もう少し待ってくださいね(笑) (2016年11月8日 6時) (レス) id: 3ec8398290 (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - みゆきさん» オッケーです!私好みになってしまいますが♪多目に投下しますね~☆ (2016年10月29日 23時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 村上くんです。紫さんのお話を読んで『むふっ』ってなりました! (2016年10月29日 23時) (レス) id: c2567f5f2d (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - みゆきさん» お好みは誰でしたしょうか?いつでも教えてくださいねヽ(^○^)ノ (2016年10月29日 3時) (レス) id: a127aff5ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こあ | 作成日時:2016年10月20日 2時