【呪術廻戦】彼女が闇堕ちする前に【五条悟】 (ページ36)

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隠し事ページ36

五条side

任務から戻ると、珍しく解剖室の明かりがついていた

部屋に入るが、硝子の姿はない

もう深夜2時すぎてるっていうのに
こんな時間まで硝子が残業なんて珍しい

とりあえず探すか

探し始めてから見つかったのは早かった

何故か硝子だけでなくAまでいる

全く…
いつもこんな時間まで起きてるから朝弱いわけ？

声をかければAはゲッとした顔で僕の顔を見た

…ゲッてなるなよ

硝子は特に表情を変える事なく
他愛のない会話をしていると途中でAがおずおずと口を開いた

「あのぉ…………」

硝子の隣に座っていたAは腰をあげ
その場から去ろうとしている

僕に怒られると思って逃げようとしてるのがバレバレ

だからAが次に口を開くよりも前に質問をした

五「んでAは何で起きてるの？

子供は寝る時間です！

ただでさえ朝起きれないのに夜更かししちゃダメでしょ」

「あ…ごめんなさい…」

そう言えば案の定シュンとした顔で謝罪をする

家「謝んなくていいよ

悪い夢見たんだって、顔色見りゃ分かんでしょ
たった1人の生徒ならそういう細かい部分も見といてやりなよ」

見てるよ

だから腕の傷だって心配してる

ここの所、顔色がよくないのも知ってた

だが、僕は硝子のAを庇う発言に反論は出来なかった

五「あー怖い夢ね…どんな夢だったの？」

「………お化けに追われる夢、です」

五「なにそれ、ウケるんだけど

怖い夢のあるあるかよ」

「…私、お化けだめなんです」

Aがお化け類が苦手なのは知ってる

でもこの時何で苦笑いだったか深くは考えなかった

「…寝坊したら良くないので…私はこれで…」

そう言ってそそくさと逃げるように去ってしまったA

そして2人きりになって硝子が口を開いた

家「嘘だと思うけど」

五「何が？」

家「夢の話

君が来る前にどんな夢か聞いたがどう話せばいいか分からないって言ってたよ

五条が同じ質問して、すぐにお化けに追いかけられる夢って答えたの、何か変だろ」

五「Aが僕に嘘をつく意味がわかんないんだけど」

家「単に信用されてないんじゃない？」

五「えー！僕今日ドーナツもらったよ？？」

家「何を基準に信用されてると思ってんだ」

この時は本当に嘘ついたり
隠し事してるなんて思いもしなかった

身に覚えのない傷

Aが寝坊ばっかする理由

暖の術式

考えれば分かることだったのに

何で俺は気づかなかったんだ…