Give us kiss?

僕らの未来［ゆとなす］#ばなな子さん ページ5

・一般人
・優斗くん大学生
・那須くん高校生



優斗side



「ねぇ、好きだよ、」



「俺もだよ、、っあ、」



俺の二つ後輩で、頭がいいこいつ。今は生徒会長なんかしちゃって。



付き合って、もう2年になるのかな。



「ゆうとくん、ナカ 出していいよ、、」



「でも、」



「明日学校ないし、…ね？」



強請るように甘い声で言われ、そのままナカに出してしまう。



「ッ、…ぁあ！、」



「、は…那須、」



お互いの欲と汗でぐちゃぐちゃになって、ベッドに倒れこむ。



「…なぁ、那須」



「、なに？」



「早く卒業してよ」



「そんなこと、俺に言われても…」



困ったような顔で笑う那須。



俺だって分かってるよ。でもさ、、



「じゃあ、那須が大学生になったら同棲しよ？」



「でも、親が…」



目を伏せて、小さく呟く那須。服を羽織っている肩はいつもより小さく見える。



「お前はもっと俺といたいと思わないの？」



「そりゃ思うよ、けど、…」



学生は勉強が本文だし、と俯く那須。



「そんなの、昔の話だろ」



「優斗くんはそう思うかもしれないけど、俺は違う。親も心配するだろうし、」



「なんだよ真面目ぶりやがって」



「、は？」



「俺といたいんじゃないのかよ！」



イライラして言ってしまうと、途端に後悔が襲ってくる。



「あ、ごめ、」



「ごめんなさい、…帰るね、」



「待っ、」



「…ごめん、一人にして、」



腕を掴むも振り切られ、走り去っていく。



…、こんなことしたかったわけじゃないのに。



ただ、俺だけが好きなんじゃなくて向こうも俺と一緒にいたがってくれてるか確認がしたかった。



分かってる。これは俺が１００パー悪い。



「はぁ、…」



頭を抱えて座り込むと、那須と撮った写真をしまってある引き出しが目に入る。



カメラ好きの友達が、スマホよりこっちの方がいいでしょ？と撮ってくれた数々の写真。



ああ、こんなことあったなぁ…、あ、このとき那須が転んで笑、とか一つ一つに詰まっている思い出が溢れてくる。



「…っ、那須！」



やっぱり、嫌だ。



いつまで二人でいられるかわからないからこそ、今を、この瞬間を大切にしなきゃ。



なんで俺、あんなに将来の約束をしたがった？…、那須が離れていくんじゃないかって、怖かったから、だ。



でも、こんなことで疎遠になるなんて、たまったもんじゃねぇ…！



サンダルを引っ掛けて、外に飛び出す。



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