幸せに［なすはし］#オレンジさんリクエスト ページ24
・一般人
雄登side
「那須！行くぞ」
「…、はい」
大人の付き合いとして連れてこられた大人の店。
浮いた話のない俺のためとか言われたけれど、ありがた迷惑でしかない。
しかもどうやらこのお店は女の人じゃなくて男の人らしくて、速攻で帰ろうと決意する。
高級店らしく、思ったよりも静かな店内。
「いらっしゃいませ」
「いつもの子います？」
「はい、こちらでございます」
慣れた様子で奥に入っていく上司とは別に案内される。
「あの、、」
声をかけると一瞥され、にこりと笑われる。
「お荷物をお預かりします。こちらへどうぞ。丁度今は一番人気の仔が空いていますので」
「へ、あ、はい…」
案内された一番奥の広い部屋に入ると、中では青年がベッドに腰掛けていた。
「あ、いらっしゃいお客さん」
艶やかな笑みを浮かべる顔はとても端正で、なんでこんな仕事をしているんだろうかという疑問が頭をよぎった。
「貴方初めて見る顔だね、イケメンさん」
もの珍しそうに身を乗り出してくる、豪勢なベッドとは不似合いな薄いシャツに首輪を付けた彼。
首輪には金色のプレートが付いており、まるで売り物のようだ…、なんて褒められたものではない感想を持つ。
吸い込まれるような茶色がかった瞳から目が離せない。
「…君、歳は？なんでここで働いてるの？いつからこんなことしてるの？」
不躾な質問だと思ったけれど、聞かずにはいられなかった。
「ふーん、お兄さん好きでここに来たわけではなさそーだね」
会話が噛み合わず怪訝な顔をした俺を見て笑う。
「はいはい、答えるよ。歳は18で、親に捨てられたからここで働いてる。…最初にウリをしたのは10年前かな、たしか」
「じゅ、うねんまえ…」
「ほんとはこんなことお客さんに言うと怒られちゃうんだけど、お兄さんならいいかなって。俺のところに案内されるのは金持ちの嫌なおっさんが多いんだけどお兄さんは進んで来たわけじゃなさそうだし」
ここに長くいるとどんな人なのかが大体わかるようになるんだよ、と哀しげに微笑む身体を抱きしめたい衝動に駆られる。
「うん、たしかにここには連れてこられたんだよ」
「お兄さんも災難だね、俺なんかのところに連れて来られちゃって。俺が上手く言っとくからもう帰って大丈夫だよ」
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青翠(プロフ) - 作間ななこさん» もちろんです！ぜひリクエストしてください！！ (2019年5月5日 12時) (
レス) id: aaa39c0267 (このIDを非表示/違反報告)
作間ななこ(プロフ) - うきはし最高でした！これからもリクエストさせてください(^^) (2019年5月5日 10時) (レス) id: 012e34ef65 (このIDを非表示/違反報告)
青翠(プロフ) - パセリまみれさん» いえいえ、こんなので申し訳ないです…。こちらこそこれからもよろしくお願いします！！ (2019年5月2日 12時) (レス) id: aaa39c0267 (このIDを非表示/違反報告)
パセリまみれ - リクエストに答えていただきありがとうございました！凄く良かったです。これからも頑張って下さい！ (2019年5月2日 12時) (レス) id: 616f1bf3a4 (このIDを非表示/違反報告)
青翠(プロフ) - Myuuたんさん» リクエストありがとうございます！承りました！！ (2019年4月30日 14時) (レス) id: aaa39c0267 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青翠 | 作成日時：2019年3月21日 15時
