67話 ページ23
炭治郎side
炭治郎「あ、あの!須磨花魁は足抜けしたんですか?」
聞かなくてはならないことを思い出した
うまく須磨さんのことを聞かないと...
鯉夏「...どうしてそんなことを聞くんだい?」
警戒されてる...
炭治郎「須磨花魁は...私の...私の...姉なんです」
顔の筋肉がひきつる
鯉夏花魁や女の子たちもかなりドン引いた顔をしている
...何故だ
鯉夏「姉さんに続いてあなたも遊郭に売られてきたの?」
炭治郎「は、はい...姉とはずっと手紙のやりとりをしていましたが...足抜けするような人ではないはずで...」
頑張れ頑張れ炭治郎!俺は長男だ!頑張れ!だけど、罪悪感がすごい!
鯉夏「そうだったの...確かに私も須磨ちゃんが足抜けするとは思えなかった。しっかりした子だったもの。
男の人にのぼせている素振りもなかったのに。
だけど日記が見つかっていて...それには足抜けするって書いてあったそうなの。
捕まったという話も聞かないから逃げきれていればいいんだけど...」
足抜け...これは鬼にとってかなり都合がいい。人がいなくなっても遊郭から逃亡したのだと思われるだけ...
日記はおそらく偽装だ。
どうか無事でいてほしい...
鯉夏「...炭子ちゃんは昔の友人に似てるわね」
炭治郎「...え?」
鯉夏「そういうお節介な所っていうのかねぇ。優しくて...私がここへ来る前に出会った女の子なんだけどね。懐かしいねぇ。元気にしてるのかしら...」
炭治郎「鯉夏花魁がここへ来る前...ですか?」
鯉夏「そうよ。知ってる通り遊女はね、みんな売られてきたのよ。お金が無くて親に売られたり、攫われて売られたり...色々あるの。
私はねえ、親に売られたのよ。でもその時出会った女の子のお陰で今こうして誰にも当たらず出来てるのかもねぇ」
炭治郎「そうなんですか...」
鯉夏「...A、元気かしら...」
ぽつりと鯉夏花魁が呟いた一言を俺は聞き逃さなかった
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朱槻(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» ご丁寧にありがとうございます!!!楽しんでもらえて何よりです!!! (2019年11月24日 15時) (レス) id: 1d1b547a78 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 朱槻さん» いつも楽しく読ませて貰ってます!ななふといいます!夢主ちゃんかっこよ…キラキラ (2019年11月23日 17時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
朱槻(プロフ) - もっささん» ありがとうございます!!励みになりますっっっ!!!頑張ります!!!!!!!! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 1d1b547a78 (このIDを非表示/違反報告)
もっさ(プロフ) - 凄く面白かったです!!続き、楽しみにしてます! (2019年10月14日 16時) (レス) id: 487c093ca1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:笹ノ原 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年10月2日 21時