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智くんの作ってくれたご飯はほんとに美味しい
小さい頃から何でも器用にこなしてきた智くんと違って俺は家事とかそういうの全然できないから憧れ
でも料理は智くんがいるから俺は出来なくてもいいんだ！
「あ…」
向かいの棟を見て口を開いた智くん
「智くん？どう、」
どうしたの、と言葉を発する前に
智くんは「ごめん！」と言ってお弁当もそのままに走り出した。
走り去っていく後ろ姿を見てきゅっと心が締め付けられた
俺より、何かを優先するんだって嫉妬心が浮上してくる
智くんには見せた事のない俺の嫉妬心
俺より大事なものって…何？
そうやって聞けたら楽なのに聞く勇気もなく
心の中で呟くだけ。
課題が終わってないとか、提出してないとかだったらちゃんと言ってくれるし
美術室だったら俺も連れて行ってくれるよね
でも、俺を置いて
しかも向かいの棟に行くってことは教室でしょ？
忘れ物？誰かに会いに行ったの？
…ごめんね智くん
こんなに醜い俺で
双子の兄に恋して
あなたが俺を見てくれない事に嫉妬して
ごめんね。
キーンコーンカーンコーン__
休み時間5分前の予鈴が鳴る
智くんが帰ってくる気配は無いし
お弁当を取りに帰ってきたら授業遅刻しちゃうだろうから、智くんのお弁当箱と俺のを一緒にカバンに入れる。
今夜は家に来るかわからないけど
このお弁当箱は家に置いておくべきだしね
よいしょ、と小さく声を出して立ち上がる
階段の段差のおかげで目の前の窓から向かいの棟が見えた
ああ、智くん俺より数個上の段差に座ってたから見えたんだ
さ、帰ろ。
一段降りようと足を踏み出したとき
窓から見える向かいの棟に智くんの姿が見えた気がして足を止めた
「…………もえ、」
智くんと一緒に楽しそうに笑ってる女の子
及川 萌
俺と智くんの、幼なじみ
そんでもって俺の、最大の敵。
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り(プロフ) - ともやまさん» コメントありがとうございました！そうやって言っていただけてとても安心しております。例え書く次元が違ったとしてもどちらも書いていく予定なので、これから何卒よろしくお願いいたします！ (2016年2月6日 23時) (
レス) id: b8faa09a0f (このIDを非表示/違反報告)
ともやま(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく見させてもらってます。別に2次元が悪いとかどうとかは思っていません。りんねさんが書きたい、と思ったことを書いても大丈夫だと私は思います！りんねさんの作る作品は面白いのでこれからも、応援しています。頑張ってくださいね♪ (2016年2月6日 7時) (レス) id: f48ef4dc96 (このIDを非表示/違反報告)
Shadow - こんにちは。はじめまして。お話が面白くて大好きです！完結まで更新よろしくお願いします！ (2016年1月23日 10時) (レス) id: 59cf3875c4 (このIDを非表示/違反報告)
櫻(プロフ) - 遅くてもいいので、続きを見たいです！ (2016年1月14日 23時) (レス) id: b2b7036e31 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 更新ゆっくりでもいいです！待ってます！もやもやしちゃってるんでぜひ完結してくださいっ！ (2015年12月25日 10時) (レス) id: 5be851b2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんね
| 作成日時：2015年7月31日 1時
