【d!】死んだと思ったら異世界に行っちゃった。2 (ページ37)

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【最後】ページ37

ｺﾝｺﾝｺﾝｯ

「コネさん？」

中から返事はない。

「コネさんAさんと何があったんや？」

kn「何もないわ」

細々とした声で返事が返ってきた。

「何も無かったら急に出て行かんやろ…」

kn「…俺の事が嫌になったんとちゃうんか？」

「…それはなんでや？」

kn「……毎回俺と探索に行く度に怖い目に合わせてるからや。」

「あー…多分それAさんも同じ事思うてると思うで？私のせいでコネシマさんを危険な目に合わせてるって。それで出て行ったんとちゃうか？」

kn「なんで…Aさんがそんな事…」

「そりゃ思うやろな。あんだけ不運が重なったら。」

kn「そうか…」

「コネさんの事嫌いになったわけじゃないし一緒に探しに行かへんか？」

kn「……もう少しだけ待ってくれ。」

「いつでも待つで。」

こんなにも弱々しい声のコネさんは見た事がなかった。それだけAさんの事大切に思ってんねんな。

でも、この世界に来た時からコネさんいつもの元気はなかったな。俺らを見ると絶望したかの様な表情してたし俺らとまともに目も合わせんようにしてた。

「なぁコネさん」

kn「なんや」

「コネさん…ここの世界に来たの一番最後やったよな？……コネさんいい加減教えてくれ。俺らが居らんくなった後お前に何があったんや？」

kn「…………何もないわ」

「ほんまか？話してくれよ…」

ｶﾞﾁｬｯ
いきなり扉が開く。コネさんはいつもと変わらない無表情で「行くぞ」とだけ呟いて外へ出る準備を始めた。