【助けて】 ページ4
shp side
朝4:00
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯと音を立てる携帯の目覚まし。
毎朝この音を聞く度に憂鬱になる。
目覚ましを止め、ベッドから立ち上がろうとした時に急にくる目眩。
そのまま床に倒れ込んだ。
起き上がろうとしても身体に力が入らない。
目の前がグルグル回っている。
これはやばいと思い、必死に携帯に手を伸ばす。携帯を取り、画面を見るとチーノから連絡が来ていた。
チーノショッピくん大丈夫やった?
昨日のあの後に送ったのだろうかなり時間が経っていた。
「チ……チーノ…に…電話…」
必死に手を動かし今にも意識が吹っ飛びそうな身体に鞭を打つように頬を叩く。
やっとチーノに電話をかけれた。意識は未だ遠ざかっていこうとするばかりだ。
「おねがい……はやく…」
ﾌﾟﾂｯと音と共に画面に表示される電話時間のタイマー。慌てて携帯を耳に押し当てる。
ci「ショッピくん？どうしたん…こんな朝早くに…」
先程まで寝ていたのだろう。眠そうな声でそう尋ねてきた。
「チーノ……お願い…助けて…」
ci「え？何…？上手く聞き取れへん。」
「たすけて…気持ち悪い…」
必死に声を絞り出した。
ci「ちょっ！助けてって何！？今どこ？」
「……ｯ…〜ｯ」
声が思うように出せない。意識がただ朦朧として画面に表示されている文字ですら読めなくなっていた。
ci「…ショッピくん！？大丈夫！？聞こぇ……ｯ…！？」
チーノの叫んでた声も途中で途切れた。耳から携帯を離したせいなのか意識が途切れたからなのかは分からない。
だけど確かに俺はそこで意識を手放した。
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作者名：めんつゆ | 作成日時：2020年2月17日 1時
