【責任】 ページ28
kn side
Aさんと洞窟に居たはずなのに目が覚めたらトントンの背中に引っ付いていた。いつの間にか気失ってたらしい。
Aさんに申し訳ない事をしてしまった。またトラウマを植え付けてしまったかもしれない。
「…Aさんは？」
トントンにそう尋ねるとトントンは少し頭をずらし、腕の中を見せてくれた。
tn「ここにおるよ。」
そう言って見せてくれたAさんは俺に気づいておらず、青白い顔でどこか遠くの方を見つめていた。
「…顔色が悪いやんけ……」
tn「お前もな。お互い様や。」
「……目開いてるけど俺の事気付いてないんか…」
tn「え…」
俺がそう呟くとトントンは驚いた様な声をあげた。トントンはAさんの顔を確かめると拠点へ進む足を早めた。
俺のせいや。
そんな罪悪感で頭の中がいっぱいになった。
俺はマイクラを真面目にやってた事の方が少ないし、俺自身普通の会社に務める会社員やし戦闘なんてろくに出来るわけもない。それは皆も一緒やろうけど…。
ゾムはここに来て俺より年数少ないのに戦える。ショッピくんもそうやな…。
なんでなんやろな。
よく生きてこれてたな今まで…。
あれ？俺ってこんなネガティブな奴やっけ。
考えれば考えるほど考えは纏まらず、俺らしくもないネガティブ思考になる一方だ。
Aさんになんて説明しようか。
そんな事を考えていると拠点についたらしくトントンが話しかけてきた。
tn「着いたでシッマ」
「はよAさんを…」
tn「分かってるって…あ、ひとらん」
ht「あれ？早かったねって…どうしたの？」
外に居たひとらんらんに声をかけると驚いた様子でこちらを見つめた。事情を説明し、しんぺいさんの所へと案内してくれた。
ht「しんぺい神ー、お仕事だよ。」
si「あら？まーた怪我したの？コネシマー…今度はAちゃんまで…」
tn「まずはシッマやな」
「俺よりAさんやろ…」
tn「はいはい。文句言わずにはよここに寝ろ。降りろ。」
そう言ってベッドへと乱暴に落とされる。
si「こらこら、怪我人なんだから丁寧に扱いなさいよ。」
tn「丈夫な身体してんねやから大丈夫や。」
そう言い残しトントンは隣のベッドにAさんを寝かせた。
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作者名：めんつゆ | 作成日時：2020年2月17日 1時
