【d!】死んだと思ったら異世界に行っちゃった。2 (ページ25)

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【私のせい】ページ25

you side

コネシマさんの顔色が優れない。
コネシマさんの頬に触れるとかなり熱くなっていた。このままじゃまずい。一刻も早くゾムさんとトントンさんに合流しないと…

kn「俺の……せいで……みんな…ダメ…」

『え？』

目が虚ろになりボソボソと呟き始める。

『コネシマさん！？…コネシマさん！』

意識が朦朧としている。私は必死にコネシマさんの名前を呼び身体を揺さぶるも力無く地面に項垂れる腕。もたれかかっていた上半身もずり落ちて地面に倒れそうになる。
上半身を抱え、名前を呼び続ける。意識が戻る気配がない。私が近くに居るだけでコネシマさんが危険な目に合っている気がする。

いや、これは確実に私のせいでコネシマさんが危険に晒されている。

なんで？どうして？また皆、私から離れて行くの？

そう考えると涙が絶え間なく流れ出る。その涙を拭い、コネシマさんの身体を担ぐ。
ずっしりと重たい身体を担ぎ片手に松明を持ち、トントンさんとゾムさんを探す。

『…皆どこに……』

するとトットッっという足音のようなものが聞こえる。トントンさんかゾムさんか？と思ったがしばらくして唸り声が聞こえる。
奥の暗闇からゾンビが2体顔を出してこちらへと近づいてきた。

『なんで…こんな時に…』

コネシマさんを一旦岩陰に隠し、剣を構える。カタカタと剣を構える腕が震える。ゾンビが襲いかかり剣で弾くがもう一体が横から飛び出てくる。
咄嗟に剣を振るうも倒れかかってきて腕を噛まれる。剣を腹部に突き刺し一体を仕留める。もう一体も勢いよく剣を振り回す。どうやって殺したのかはよく分からなかった。

『行かなきゃ…』

痛む腕を押さえ、コネシマさんを担ぎ道を進む。