【d!】死んだと思ったら異世界に行っちゃった。2 (ページ17)

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【ボス的な】ページ17

kn side

グルッペンの言葉に一斉に大広間に向かう。
すると、急に後ろから大先生に話しかけられる。

ut「ちょシッマ、Aちゃん連れて行かな。」

と後ろに居たAさんの腕を掴み、俺の方に寄せる。

「大先生が連れてったらええやんけ！それとそんな強く女の子の腕掴むなや！」

ut「お前が面倒見るって言ったんやろ！」

「猫みたいに言うなや！」

そんなやり取りを続けていると隣のゾムが一言こう言い放つ。

zm「お前ら…Aさんが間に挟まれて可哀想や。」

目線を下に落とすと少し縮こまったAさんが申し訳なさそうに歩いていた。

『あ、ごめんなさい何か』

とヘラヘラッと笑う。
その笑顔に少しドキッとする。

ut「笑った顔やっぱ可愛い～！なぁ？ゾムさん？w」

zm「ほんまなw」

Aさんは褒める度に頬を赤く染め、照れ隠しする様に笑う。笑った後に少し切ない表情を浮かべる姿も愛おしく感じる。
俺は何を考えてんだという様にAさんから目を逸らし前を歩くグルッペン達を眺める。

大広間に着きそれぞれが席に座ると同時にグルッペンが話し始める。

gr「とりあえず…この世界から抜け出せる方法の一つとしてマインクラフトのクリア条件であるエンダードラゴンの討伐がある訳だが…」

tn「うーんまぁ確かにそうやけど実際ゲームでも難しいのに俺ら出来んの？」

zm「それは思った。1回でも奈落に落ちたらどうなんねやろ…。」

ゾムの言葉に全員が静まり返った。

『あの…そのエンダードラゴンっていうのは何なんですか？』

「あぁそっか、Aさんはマインクラフト自体知らへんもんな。」

tn「エンダードラゴンっていうのはこの世界のボス的なやつや。一応そいつ倒したらクリアにはなんねんよ。」

『なるほど…』

mn「ゾム以外まともな装備もないんだから今はちょっと厳しくない？」

gr「そうだな…やはり鉱石集めからか。洞窟にはいい思い出はないからな。」

sha「俺はゾムを背にして洞窟入るのは嫌やで。」

zm「安心せぇってw溶岩なんか流さんからw」

sha「お前のせいで死にかけたんやぞ！」

シャオロンとゾムの言い争いが始まる。
それを遮る様にひとらんが口を開いた。