【地震】 ページ22
『ここが……スポーン部屋？』
zm「そう。このクルクル回ってるのがスポーンブロックって言ってここからゾンビがうじゃうじゃ出てきててん。」
周りを見渡すと苔むした石で覆われた部屋にはチェストが2個置かれていた。
開けて見ると中にはパンやゾンビ肉など色んなものが入っていた。
tn「ええもん入ってなかったな。よし、奥の方行くで。」
kn「せやな。」
先頭を突っ切るコネシマさんに手を引かれカーペットを置きながら着いて行く。
すると突如地面が激しく揺れ始める。
tn「！？なんや？地震か…？」
kn「マイクラに地震の要素なんかあったっけ…」
zm「いや、そんな事より洞窟の中で地震はやばくな…………！？…シッマ！！！」
ゾムさんが一瞬だけ上を見てすぐにコネシマさんの方を見て叫ぶ。上をバッと見ると洞窟の一部が崩れかかっていた。
すぐに気付いたコネシマさんは奥の方へ身体ごと引き寄せられる。それにつられて私も洞窟の奥深くへと引き寄せられた。
揺れが収まり、辺りに松明を1本だけ置き先程来た道を照らすと大きな岩や砂利によって道は塞がれていた。
zm「シッマ！？Aさん！大丈夫か！？」
kn「こっちは何とか大丈夫や！それよりどっか別の道から合流出来そうなとこ探してくれ！」
tn「ここの岩壊せばいけるんやないか？」
kn「この岩壊したら多分ここ付近の岩全部崩れてくると思う！」
tn「マジかよ…分かった！じゃあ奥の方で合流出来そうならしよう！でももし限界が来たら先に出口探せよ！」
kn「OKd！」
それだけ言うとコネシマさんは壁にもたれかかり座る。
『コネシマさん？』
kn「すまんな。ちょっと休憩や。」
そう言いながら苦しそうに微笑む。よく見ると崩れてきた岩が当たったのか足に怪我をしていた。
大きな擦り傷から滲み出る生々しい血、ところどころに青い痣が出来ていた。
『コネシマさん…怪我してる…』
kn「いや〜まさか当たるとは思わんかったわwゾムが気付いてくれたお陰で回避出来たし怪我も足だけで済んだし何より…」
コネシマさんは少し言葉を溜め、私の頬に触れる。
kn「Aさんが怪我してなくて良かったわ！」
眩しい笑顔でそう微笑むコネシマさんに鼓動が高鳴る。
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作者名：めんつゆ | 作成日時：2020年2月17日 1時
