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ピアノで弾く曲は色々
クラシックや流行りのJ-POP、またオリジナルで弾いてる時もある
その日の気分によるんだけど、今日はなんとなくメロディーが降ってきたからそれをそのまま弾いてみた
スラスラと指を動かして曲を作る
自分の想像していたフレーズが奏でられると気分は高まりどんどん気持ちも弾んでいく
時間を忘れて弾き続けていた
まるで世界には自分とピアノしか存在しないかのように
その時だった
ガタンっと廊下の方から物音が聞こえて手を止める
ここには誰もいないはずなのに
そう思って振り返ると、後ろのドアからこちらを覗く影が１つ
「誰？」
その影に向かって声をかける
この旧校舎で人に会うことは初めてだから心拍が自然と高まる
扉の影から現れたのは身長が高くて、綺麗な顔をした人で
多分全校生徒なら誰もが知っている
よく周りの女子がキャーキャーと騒いでいるのも知っているから
名前は目黒 蓮。
私は彼の名前しか知らないけど
蓮「ごめんな、驚かすつもりじゃなかったんだけど」
そう言いながら少し笑う彼
やっぱりみんながあれほど騒ぐだけある
彼はまるで少女漫画から飛び出したかのようなイケメンだった
旧校舎で思いもがけない人との遭遇
ましてやその相手が校内1のイケメンなのだから思考が追いつかず言葉を失っていた
蓮「さっきの続き弾いてよ」
目黒蓮は教室の中まで入ってくると空いているイスに腰をかけた
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2020年9月27日 23時
