四十一 ページ43
伏黒side
「ふふふ！私の王子様！」
「だぁめ！私が見つけたの！」
こうやって、人型の呪霊に遊ばれる。
−−−−
「最短時間で、終わらせるぞ！」
「応！」
1歩、生得領域に足を踏み入れる。
ドロドロとしたゼリー状の液体が足を覆う。
歩きにくい……。
「っうお！？」
「虎杖？！」
振り向くと虎杖の腕だけが見え、下層に虎杖が呑まれた。
床が透明になってるから、不思議な感覚だ…。
落ちた虎杖が見える。
ひとまずは大丈夫だろう。
そう安堵した瞬間＿
「王子様、みっけたぁ!」
背後から、幼女の様な少し高い歓声が聞こえた。
呪力がデカい。
ビリビリと肌で感じる。
特級呪霊＿＿
………この狭い空間で鵺を出すのはまず不可能と判断する。
玉犬は出しても泥濘るんで動けない…。
蝦蟇か、渾か…。
そう考えながら振り向く。
二体＿＿
顔に何個か着いているその目玉は、どちらも俺をしっかりと見つけている。
おかっぱ頭に着物の、少し前の時代を思わせるかの様な風貌。
未登録の、特級呪霊…
悟った。
逃げは不可能＿＿
1体だけなら、と思いもしたが＿＿無理だ。
戦うか、死ぬか。
いや、刻刻と迫り来る死を、少しの間長くするだけなのかもしれない。
1対2の、圧倒的不利な状況。
＿＿＿もしここに、虎杖がいたら
やめろ。
そんなこと考えるんじゃねぇ。
虎杖は2階。
もしかしたら2階に簪があるかも知れねぇだろ。
回収が先だ。
＿＿＿もし、2対2になっていたら
式神が使えるんだ。
僅かばかりだが領域も開けるんだ。
それで充分だろう。
＿＿もし、簪が取り込まれていたら
＿＿蕾簪は回収不可能。
俺は、死ぬ＿＿
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うゆに塩湖(プロフ) - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いします！ (2023年1月1日 18時) (
レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！ (2022年12月7日 19時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月7日 18時) (レス) @page44 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 言い訳−宿儺って死後に呪いなったの今気づきました。…でもいいよね、夢小説だし……。ね？ね？？ (2022年11月27日 22時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - Ashleyさん» コメントありがとうございます。ワクワクしながら読んで下さることが、本望です。更新頑張ります！ (2022年8月31日 12時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うゆに塩湖 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2022年4月10日 16時
