【d!】君は冷たい【kn】 (ページ25)

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君は冷たい25 ページ25

二人の間に入り、会話を無理やり終わらせてこねしまくんを見送る

kn「またな」

『う、うん…』

ひらり、と軽く手を振って足早に帰っていく彼の背中を見つめていれば、ちらりとこちらを向いて、大きく手を振る彼に精一杯私も振かえせば満足したのかもう一度足を動かして駅の方へと向いて行った

『はぁぁ……』

今までのような怖い雰囲気はなくて、鬱君たちといるような明るい本当の姿でいてくれる彼に未だに胸の高鳴りはやまない

『(すっごくどきどきした…)』

思わずその場にしゃがみ未だ熱のひかない顔に手を当てる

じわじわと手のひらが熱くなっていって、指先から甲の方に伝わりそうなくらいどんどん熱が伝わっていく

『(日曜日には返事、、)』

彼の気持ちに答えるために言ったものの、今になって緊張がはしってくる…告白されたのとか初めてだし、どうすればいいのかわかんないや…

『ゔ〜〜〜〜…』

熱はひくどころかどんどんあがっていき、じわじわと体を乗っ取るように熱が全身に篭り始めていく

今頃茹でたこのように首まで真っ赤になってるんだろうなんて思いながら、優しい笑顔で私を見つめる彼の顔と聞いたことない甘い声がずっと脳内で再生される…

『覚悟、決めなきゃ……』

ずっとうじうじして日曜日までに答えが出せないなんて最低なことしたくない。

バチンッ、と少し強めに頬を叩けばひりひりと痛むけれど、今はそんな事気にするほど心に余裕はない

『(私は私なりに、彼へ気持ちを、伝えるんだ…)』