【d!】君は冷たい【kn】 (ページ20)

今日:4 hit、昨日:21 hit、合計:90,466 hit

君は冷たい20　rbr side ページ20

「はぇ〜〜そんな事がなぁ…そういえばあの時嬉しそうにしとったわ…」

通学中、走ってどっか行ったかと思えば戻ってきた時に嬉しそうに人助けができたかもしれんと話してて、そこまで俺は気にしてなかったけどたしかに金色の髪のカッコいい人がうんたらかんたらっていいやった気がする

「あれコネさんかぁ…Aの言うてた容姿にピッタリ当てはまるわ…」

kn「？なんの話や？」

「いや、その入学式の時にAが嬉しそうにあんさんの話しとったん思い出したんよ」

『あのねローくん、さっきハンカチ渡したときにね、金色の髪に空色の瞳の、凄くキレイな顔をした男の人がいたの…！芸能人さんみたいにかっこよかった！！』

いつも以上に興奮した様子で顔を真っ赤にしながら話すからケラケラ笑いながらそうか、なんて軽く相槌を打っていたけど、思い返してみれば、コネさんの容姿に当てはまる…金色の髪に空色の瞳、顔の整った人…こんなんうちの学校じゃコネさんしかおらんしな…なんで今気づくんや俺…

「そっか〜〜…運命やなぁ…」

kn「はぁ？」

「いや、なんもない…頑張ってなコネさん応援しとんで」

kn「おう。」

「じゃあ、途中まで送るわ。駅の方向やっけ」

kn「別にええわ。なんならお前のほうがちいこいから小学生と間違われて警官とか周りに心配されるかもしれへんしな」

「うるせぇー！！一言余計なんじゃ！！」

kn「あっはっはっはっ…！でも、ほんまありがとうな。明日から行くん気まずかったから安心できたわ。ほなな〜」

「お〜！」

先程の暗めな表情とは違い、いつものような明るい笑みを浮かべ帰っていくコネさんを玄関から見えなくなるまで見送る。

頑張ってなコネさん、応援しとるよ