久々に会った同期が首にヤバそうな爆弾つけてた【名探偵コナン】【ハロウィンの花嫁】

名刺 ページ3

数分後、警察がやってきた

「おぉ一ノ瀬！松田も一緒か！」

同期の伊達は目を丸くしながら言い、後で状況聞かせろよ、と付け足して事件に遭遇した警官に話を聞きに行く

『恐らく爆発したのは、』

「あのタブレットだな」

やっぱり陣平も気付いてたか

『あの人の顔見た？』

「いいや」

見てたら何かしらの手掛かりになるかなと思ってたんだけどな。生憎私は後ろ姿しか見てないし..
うーんと悩んでいると、陣平がスタスタと哀ちゃんの方へ歩いていき

「おいガキ」

と声をかけた

『ばっか野郎なんて言い方してんだ。
..哀ちゃん、気にしないで』

哀ちゃんに聞き込みをしていた美和子もギョッとしていて哀ちゃんも戸惑っている
陣平は気にせず続けた

「さっきあの男と何か話してたろ。なんて言ってた？」

哀ちゃんは少し黙ってから

「...たしか"拾ってくれてありがとう。ある人に渡したい大事なメモなんだ"ってロシア語で」

と言った
え、小一でロシア語だと？
私ボンジュールしか分からないんだけど(違う)

『哀ちゃんロシア語分かるんだ...』

「えぇ、少しは」

哀ちゃんはサラッと答えた
ほんと大人びてるなこの子

後ろで被害者の男のバックを覗くコナンくんが見えた。コナンくんっていつも鋭いところに気づくし今回も何か見つけたのかな？

「ねぇねぇ目暮警部、バックに何か入ってるよ」

おーやっぱり見つけたか！出来したぞ！と心の中でコナンくんを褒めていた時、隣で何か考えていた陣平が呟く

「"ある人"っつーのが重要だよな」

『うん...その人に聞けば何かわかるかもしれないし。そうだ哀ちゃん、メモの内容は見た？』

「いいえ...そこまでは」

そっか...しょうがないよねぇと思っていた時
後ろで、「こ、これは...！」という目暮警部の声が聞こえた

『何か見つけたのかな』

「さぁ」

そして

「松田くん！」

目暮警部が大声で陣平を呼んだ

「なんすか？」

陣平も美和子も高木くんも、そして私も目暮警部の方へ駆け寄った

『...え、これ』

「俺の名刺じゃねぇか」

被害者のバッグに入っていたのは陣平の名刺だった
"ある人に渡したい大事なメモなんだ"...つまり

『..."ある人"って、陣平のこと？』

「はァ？」

「松田くん、外国の方に名刺を渡した記憶はないかね？」

「そりゃ3年も捜査一課に居たら外国の方に名刺なんて結構ありますよ」

「思い出せんか！」

「んな事言われても...」

陣平はため息を1つ零した

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