月曜日21時のヒロイン【R.S】 (ページ9)

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数日後、制作発表の場が設けられることになった。

今回のドラマはかなり大掛かりで局内でも力を入れているらしい。
報道陣の数も映画の製作発表並みだ。

その分演者側の緊張感も高まっている。

「今回オーディションで選ばれた作間龍斗さん、
今回の作品にかける意気込みを教えてください。」

「このオーディションはマネージャーさんから受けなさいと
言われて正直訳も分からずオーディションを受けに行きました。
台本を受け取り演者の皆さんと顔を合わせ、段々実感が湧いてきました。
僕はまだまだ未熟です。ただこの作品に対しての思いは誰よりも強いです。
僕が所属しているHiHiJetsというグループのみならず、
ジャニーズJrを背負う気持ちで頑張りたいと思っています。
まだ撮影は始まっていませんが、日々勉強して精進していきます」

しっかりしてるなあ、作間くん。
横でハキハキ答える作間くんの言葉に耳を傾ける。

顔合わせの日から会うのは2度目。
普段なら共演者の方を調べたりするのに
詰め詰めのスケジュールに追われ、全くできなかった。

作間くんって何歳なんだろう。
妙に大人びた見た目、しっかりした受け答え。
私も高いほうなのにさらに高い身長。

このあと制作発表は無事に終わり、楽屋へ戻ると
楽屋のドアがノックされる。

「お疲れ様です。作間龍斗です。」

マネージャーの工藤さんがドアを開ける。
この間挨拶出来なかったので、とわざわざ挨拶にきてくれたらしい。

台本を読んでいた手を止め作間くんの元へ向かう。

「わざわざすみません。」
「私もご挨拶ができてなくてごめんなさい。」