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「ぜんっぜんわからん…」
そこまで終えて鏡とにらめっこする。正直自分でもよくわからない。確かに眉毛は整って、目元の二重はくっきり見える。頬も赤みがさして少し幼さが表れる。
が、これが正解なのかまったくわからない。そもそも私は元から童顔。大人っぽくなっているならいいが、あんまり変わらないって言われたらショックだな…
とにかく最後までやってみよう。あとは口紅だけ。それで満足して、バレないうちにさっさと落としてしまおう。
そう思って、紅がある瓶を取ろうとしたところで鏡に映る人影に気づいた。
「め、メリオダス…っ」
「よっ。邪魔して悪りぃな。夢中になってたのに」
「いや、それは…いいんだけど……」
さすがは団長。夢中になってたのは事実だけど、気配も足音もないから驚いた。
慌てて化粧類を片付けようと手を動かす。その頬はチークのおかげでかなり赤みが増しているだろう。
見られた、見られた…！よりによってメリオダスに、しかもまだ途中のところを…！！
「いいって片付けなくても。Aも、化粧とか興味あんのな」
「う…うん……」
「化粧なんかしなくたってお前はじゅーぶんいい女だけどな〜」
「ま、したらしたでそれもアリか」とニヤニヤする彼を鏡越しで眺める。
いい女…褒められてんのかな。自惚れすぎか。でも、いいって言ってもらえたのはやっぱり嬉しいもので笑みがこぼれる。
「もうこれだけだから待ってて」
それならもういいやと、最後の口紅を塗ろうと手に取ると、それを横からヒョイと奪われた。
「え、あの…」
「A、オレもやりたい」
「はい？」
にしし、と楽しそうなメリオダス。
確かに彼も童顔でぱっと見可愛らしいところもある。上手くすれば女の子みたいになれるのかも…
そこまで考えておかしくなって、ついプッと吹き出す。仮に似合ったとしてもそんな姿見たくないなあ。
そんな私の様子を見て「違う違う」と苦笑する。そして私と目を合わせるように屈んだ。
「オレが、Aにコレを塗るんだよ」
「えっ…」
真っ直ぐ目を見て、おどけず言う彼に思わず固まる。
そんな私を他所にメリオダスは右手で私の頬に当てた。だんだん近づく顔に目が離せない。
ゆっくり、ゆっくり。薄桃色が私の唇をなぞった。
メリオダスは塗ることに集中しているようで、私と目とは合わない。だけど彼の表情は真剣そのもので思わずときめいてしまう。
無意識にギュッと、両手を握りしめた。
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リオ(プロフ) - ウォンさん» お久しぶりー！ありがとうね〜！！ (2020年7月9日 21時) (
レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - りおちゃん！！、！久しぶり！！私もまだ生きてます！応援してるね！！ (2020年7月9日 11時) (レス) id: 76603ce61b (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 瑞樹さん» ゆっくりですけど、また書けていけたらいいなと思います。 (2020年7月9日 7時) (レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - まさかまた戻ったきてくれたなんて………！これからも応援してます！ (2020年7月8日 21時) (レス) id: fb3dbf3e6d (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - みかやしさん» ありがとうございます。本当にもう、気長に待っていてください… (2020年7月8日 20時) (レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rio1001/
作成日時：2018年7月6日 15時
